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村上 俊明 景観園芸専門員・インストラクター


本校実習林での植生調査

本校実習林での植生調査

里山林の現状

 少し昔まで、人々は集落周辺の身近な森林から生活に必要な薪などの燃料や落ち葉などの肥料、また家屋や道具などに利用するために必要な資材等を得てきました。そのために人々は里山林に手を入れ、維持してきました。

 ところが1960年代以降、石油等の化石燃料を中心とした燃料革命により、里山林は薪炭林として利用されなくなり、さらに外材輸入の増加もあって用材林としても利用されにくくなり、人手が入らずに放置されるものが増えてきました。そのため、災害の発生や生物多様性の減少、魅力ある景観の消失などの様々な問題が懸念されるようになってきました。

里山林整備

 こうした中で、出てきたのが里山林整備という考え方です。これは、里山林が持っている環境・文化林機能を最大限に生かすことができるよう、放置されている里山林を、防災効果を持ち、生物多様性に富み、景観的にも美しい里山林として整備していこうというものです。

市民の参加

 このような整備は、経済的な見返りが十分には期待できないため、森林所有者だけに押しつけることはできません。このため、このような里山林整備の担い手となっているのが市民ボランティアの方々です。兵庫県下でも、いくつものボランティア団体が結成され、所属されている多くの方々により、里山林整備が進められています。

 これらの方々と共に、里山林の維持管理と利活用をさらに進めていきたいと思います。

研究者プロフィール

村上 俊明

村上 俊明 MURAKAMI Toshiaki

1979年 東京大学農学部卒。同年 兵庫県に林学職として採用される。農林水産部林務課、柏原農林事務所ほかで森林林業行政や林業普及に携わるほか、兵庫みどり公社で里山林整備や花と緑のまちづくりに取り組む。2010年兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員。里山の維持管理や利活用を主に担当。

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