万緑の候 ALPHAガーデン

ここ何日かの淡路島は、まるで夏を思わせるような陽気で、
夏の近いことを実感する季節になりました。
見上げれば、一面に広がる目に優しい青葉
風に吹かれるたびに、初夏の香りを感じます。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
花とみどりのまちづくり研究室 ティーチングアシスタントの辻です。
ALPHAガーデンは、ベストシーズンを迎え、
たくさんの植物が生き生きと彩り、見頃を迎えています。

ヤマボウシがガーデンの何か所で咲き始めました。
ヤマボウシ(山法師)ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木
本州から九州にかけて分布し朝鮮半島や中国、台湾にも生育しています。
この樹木の中国名は「四照花」ですが、
 枝一杯に花をつけ白く四方を照らすような姿をよく表しています。
庭木や街路樹などとしても利用されています。
本来は山の谷筋など水があり、水はけのよい場所に自生する樹木です。

「白い花」と前述しましたが。。。
この花びらのように見える白い部分は総苞片と呼ばれる葉に近いもの。
花は中心にある淡黄色の部分で、小さな花が球状に集まっています。
これが数十個集まって集合花を形成しますが、まだツボミの状態です。

四季の庭を華やかに彩る花 シャクヤク(芍薬)
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花・・・の芍薬です。
牡丹と芍薬の違いを良く聞かれます。
「木が牡丹、草が芍薬」
木本性のものを牡丹、草本性のものを芍薬と分類されています。

日本には平安時代に渡来し、当初は薬として使われていたそうです。
姿形も用途も女性の味方なんですよ~古名は「エビスグスリ」
 漢名は「芍薬」・・・薬という字が物語るように、
 現在も漢方薬として使われ、冷え性や月経不順、産後の疲労回復など婦人科用のほか、
 腹痛や下痢、風邪のひきはじめなどにも効果があるとされています。 

和風っぽいのですが、原産地は、こちらも北アメリカで、明治時代に入ってきたそうです。
ムラサキセンダイハギの「センダイ」は、「仙台」かと思いきや、「先代」と書くのだそうです。
歌舞伎で有名な演目の「伽羅先代萩」(めいぼくせんだいはぎ)からこの名前がついたそうです。
黄色い花を咲かせる日本原産のセンダイハギ(先代萩)に、花の形がよく似ていることからつけられました。
また、秋の七草のハギ(萩)とも異なり、
ムラサキセンダイハギ、センダイハギとも春に花を咲かせます。 

カルミアは、北アメリカ東部原産の常緑低木でツツジの仲間。
 明治時代にハナミズキとともに日本に贈られたと伝えられます。
ツツジ科ということで、カルミアは見ての通り合弁花でも、ツツジには似ても似つかない花ですが、
つぼみが非常に特徴的な星形で、金平糖のようです♪ 
その様子を見るだけでも楽しくなりますね、でも~食べられません!有毒です!
可愛いつぼみが残る、今の時期がお勧めです。

道路沿いの芝生に まるで、空に向かって一生懸命花を開いている姿がとても愛らしい。
しゃがんで眺めてみると。。。甘くて少し爽やかな香りがしました。
花言葉は、「心が和む」という、ギンパイソウ
白色の花で、花形が盃状でなのですが、
「白杯草」といわずに白色を銀色としてるところが、なんとも素敵なネーミングですね。
ギンパイソウ(銀盃草)ナス科 学名:Nierembergia repens Ruiz et Pav. 原産地:アルゼンチン

メタセコ緑地もいろんな花々の競演が見られます。
中でも目を惹くのは、鮮やかな色のキンギョソウ‘ブラックプリンス’

エルフガーデンもいろんな花が咲いています。
セイヨウニワトコ ‘ブラックレース’ 
近づくとマスカットのような香りがしました。
西洋ニワトコと言えば、ハーブでいうところのエルダー。
葉、枝、根にいたるまで優れた薬効を持つそうで、古代ローマ時代から民間薬として普及していたそうです。

風に揺れる姿がなんとも可愛らしい
ラヴァテラ‘ライラック レディ’  アオイ科

こんなカンナも素敵ですね!
カンナ パンテス カンナ科

エルサレムセージ

ALPHAガーデンの木々たちは瑞々しい浅黄色の衣装を一斉に纏い、
それに呼応して百花繚乱の様相を呈していました。

見て感じて癒されて、毎回どんな発見に出会えるか とても楽しみです。
常に変化し続けるガーデンは、素敵な刺激でいっぱいです。

平成29年5月23日(火)

PAGE TOP