花香る ALPHAガーデン

一面に広がる目に優しい青葉、風に吹かれるたびに初夏の香りを感じる季節になりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
花とみどりのまちづくり研究室 ティーチングアシスタントの辻です。
今日は清々しいお天気の中、ALPHAガーデンを散策してきました。

まずは、この時期ならではの香りのある花をご紹介いたします。

道路沿いの芝生に、まるで空に向かって一生懸命花を開いている姿がとても愛らしい。
ギンパイソウ(銀杯草)ナス科
風に吹かれながら揺れる花を、花と同じ目線で眺めるとまるでお花畑にいるみたいで、素敵です。
近づくと爽やかな香りがしました。

 

甘く爽やかな香り
ヒメタイサンボク(姫泰山木)モクレン科
タイサンボクの名も冠していますが、
「姫」の名の通り 葉が小さく薄手で、やさしい印象です。

 

ライラック(リラ)の台木(接ぎ木)に使われる
イボタノキ モクセイ科
甘い香りがします。
樹皮上に寄生するイボタロウムシの分泌する「いぼた蝋」は蝋燭の原料や日本刀の手入れに用い、
また、イボ取りにも使われたそうです。
セイヨウイボタノキ(プリベット)は、
ハリーポッターに出てくる最初に住んでいた叔母さんの家があった通りの名前でしたね。

 

ブラシ状に花を咲かせ香りの良い
コバノズイナ(小葉の随菜)ズイナ科 
原産地は北アメリカで、別名アメリカズイナ
秋の紅葉が綺麗で、季節の移り変わりを感じさせてくれる木です。

 

近くにいくとほんのりとバナナの香り
カラタネオガタマ(唐種招霊)モクレン科

 

エルフガーデンの端っこで、近づくとマスカットのような香りがしました。
セイヨウニワトコ ‘ブラックレース’ 
西洋ニワトコと言えば、ハーブでいうところのエルダー。
葉、枝、根にいたるまで優れた薬効を持つそうで、古代ローマ時代から民間薬として普及していたそうです。

 

エルサレムセージ(フロミス・フルティコサ) シソ科
レモンのような爽やかな香りがします。
花言葉は「前向きな心」 だそうです。黄色い花は元気をもらい前向きになれそうですね。

 

爽やかな香りのする 
レモン ミカン科
花は、ツボミは淡いピンク色で、開くと白い。

 

ALPHAガーデンは、ベストシーズンを迎え、たくさんの植物が生き生きと彩り、見頃を迎えています。
・・・他にもこんな花が咲いています・・・

水辺に暗赤色というか、えび茶色というか妙に気になる、不思議な赤い花。
妖艶な美しさとでもいいましょうか。
食虫植物として有名な サラセニア サラセニア科
筒状の葉がお酒を入れる瓶子(へいし)に似ることからヘイシソウ(瓶子草)の和名があります。
春と秋に伸びる筒状の捕虫葉(瓶子葉)の表面には蜜腺があり、昆虫などをおびき寄せるそうです。
生育期の初めに咲かせる花の形もユニークで、目を楽しませてくれます。

 

カルミア ツツジ科
北アメリカ東部原産の常緑低木でツツジの仲間。
明治時代にハナミズキとともに日本に贈られたと伝えられます。
ツツジ科ということで、カルミアは見ての通り合弁花でも、ツツジには似ても似つかない花ですが、
つぼみが非常に特徴的な星形で、金平糖のようです。その様子を見るだけでも楽しくなりますね。
可愛いつぼみが残る、今の時期がお勧めです。
真ん中の雌しべがパラソルの柄で、雄しべパラソルの骨にも見えますね。
花言葉は、「優美な女性」ドレスを着てパラソルをさす、優雅な女性の姿を想像します。
また、「大志を抱く」という花言葉も。。。
修論のテーマに励む院生の雨期に滅入る気持ちを鼓舞してくれるようです。

 

【エルフガーデン】
百種類以上の花が植栽されていて、 珍しい花の開花が楽しみです。

 

【園芸療法ガーデン】
夏花壇に向け植替え中です。
水辺の光景にほっと癒されます。

【分区園】
夏野菜が植えられたばかりです。
お野菜に院生一人一人の名札が付いています。なんでも、カラスやカメムシとの戦いだそうですよ。

 

ヤマボウシの花が気持ちよさそうに咲いています。

 

青空にモミジの種の赤が映えます。

ガーデンの木々たちは瑞々しい浅黄色の衣装を一斉に纏い、それに呼応して百花繚乱の様相を呈していました。

見て感じて癒されて、毎回どんな発見に出会えるかとても楽しみな季節。
ALPHAガーデンは、素敵な刺激でいっぱいです。

平成30年5月25日(金) 

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