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東松島市宮戸地区では、地区の地域復興計画の策定を検討しています。特に月浜地区では、従来「花いっぱいのまちづくり」が進められていましたが、更地となった漁村集落を将来どのように利活用するかが大きな課題となっています。今回の支援活動では5月、6月に実施した地域住民との公園づくりワークショップの成果報告と、集落跡地における市民参加型緑化活動の技術支援を「淡路島公園を楽しもう会」の方々と共同で行いました。

成果物としてはゾーニング図、月浜公園のマスタープラン、パースを作成、ここではマスタープランについて報告します。

月浜公園マスタープラン

まず地形は浜から北の五十鈴神社に向かってなだらかにのぼる形状とし、中央の修景花壇と防潮堤の高さを同レベルとすることで、花壇より北では常に海を感じられるよう配慮しました。(なお、修景花壇より北の敷地は市民が日常的に利用する場とし、南は観光客の利用も想定した場としました)。

施設としては北部に市民が現在展開している漁業体験施設を、南東には観光客が利用するバーベキューサイトを設置しました。バーベキューの資材貸し出しは2012年の夏にも仮設で浜に設置されておりニーズはあるものと思われます。また中央の修景花壇は現在行っている形状を継承し円形としました。ここでの植栽は主としてコスモス、コキア、サルビア、ロベリア、バーベナなどの園芸種を中心に市民でも緑化可能な形態を考えていま。

一方、南の草木植物園は海水を流入させた湿地園にするとともに観察用のデッキを配置します。ここでの植栽はシュロ、シャリンバイ、ミヤトジマギクなどの地域由来の植物に加え、ハマナス、ハマナデシコ、ハマギクなどの在来の海浜植物などを配置したいと考えています。加えて海岸沿いには被災前と同様に自生しているシュロを列植することとしました。さらに津波被害の記憶を継承し、地域住民が観光客や子ども達に語る機会を設けるべく、現在の住宅の基礎の跡を一部残すこととしました。なお、北東に位置する本公園の入口部にはゲートを設置しエントランス部として修景することとしました。動線では十字路を継承するとともにここは歩行者のみ(管理車両も可)の利用としました。

一般車は敷地の周辺を通るものとし主として観光客の駐車場は現在の仮設住宅の位置に配置します。なおバーベキューサイトには横付けできる駐車場を設けました。

次に緑化活動の技術支援では宿根バーベナ、バーベナ、ノースポール、アリッサムなどの花苗などを400㎡に市民の方々と一緒に植栽しました。前回同様多くの方々にご参加いただくことができ心地よい汗を流すことができました。
関係者の皆さん、ありがとうございました!

林まゆみ・嶽山洋志・大澤由希・福田裕子・顧珊

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