◆活動実績

  • 環境・造園系企業・団体等との意見聴取(ヒアリング)を実施
  • 修了式後における非常勤講師との意見交換

以上の結果を次期将来計画に反映させています。将来計画では、研究科の目的、教育目標、カリキャラム構成等の改善方針や方策が検討されています。さらに修正可能な内容については、個々の科目の改善に反映させています。

将来計画委員会の活動概要

開催日 内容
2012.3 ヒアリング対象者(アドバイザー)と内容の検討および確定
2012.3-4 外部の実務家・学識経験者および非常勤講師へのヒアリングを実施、本校の強みや弱み、専門分野における課題や潮流などの把握
2012.5 将来計画中間報告書の作成
2012.6 目標像とアクションプランについての議論
2012.7 前校長へのヒアリングを実施
2012.8 アクションプランに関する議論、生涯学習に関するヒアリング
2012.9 園芸療法に関するヒアリング
2012.10 将来計画報告書についての議論
2013.2 将来計画の策定

アドバイザー一覧

氏名 所属
三木健史氏 積水ハウス
三井雄一郎氏 国土交通省
宮里憲一氏 兵庫県園芸・公園協会
大橋幸雄氏 戸田芳樹風景計画
岩崎寛先生 千葉大学芸学研究科地環境学コース境健康学領域
石田均氏 兵庫県庁総合農政課
樋熊浩明氏 西武造園株式会社
橘俊光氏 兵庫県庁県土整備部(非常勤講師)
赤澤宏樹先生 兵庫県立人と自然の博物館
城水麻衣子先生 非常勤講師
中瀬勲顧問 兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授(非常勤講師)
石原憲一郎顧問 兵庫県園芸・公園協会(非常勤講師)

◆ヒアリング結果概要

【実践的技術の習得】

多く聞かれた強みの1つが学生の高い実践力・経験値でした。実践というのは必ずしも技術に関することとも限らず、人に自分の意見を伝えることや聞き取る能力なども含まれ人間力と言われる方もおられました。計画から施工、管理までを経験することの重要性を指摘されることは多く、全部は難しくとも一連の経験をさせることをカリキュラム的に保証することが大変重要であることがわかりました。また場の強みに関してはキャンパス内のフィールドの魅力をあげる人が多かったです。24時間、植物に触れることができる環境は全国随一であり、この点に関しては、さらなる教育での利活用はもとより広報での活用なども検討する余地があることを確認しました。

【専門的知識・技術以外の人間性教育】

また、高いコミュニケーション能力、具体的に言えば、面接への強さも指摘されることが多かったです。これも前述と同様に実践経験の多さによるところが大きいと考えられますが、他方、入学者の多様性による、自分と違う考えを持つ仲間との議論の影響も指摘されました。これらのことから、入試においては、多様な入学者を確保する必要があると考えられ、現状の入試形態やその実施時期を常に検証することが重要と考えられます。

【関連実務界とのつながり】

当校ではすでに多くの修了生が関連業界に就職し、中堅職員として活躍していることも大きな強みと考えられます。特に、少人数ゆえのきめ細やかな指導、および修了生同士の仲間意識の強さは他大学院にはないものであり、大きな財産と言えるでしょう。また、他大学院と比較すると、県庁を含む実務業界との距離の近さも強みと認識されています。非常勤講師や各教員の前職などを考え合わせると、これらも大きな可能性を有しています。一方、ヒアリングによれば教員やスタッフ自体の強さを挙げる人は少なかったです。当校は充実した教育スタッフを擁しているものの、外から見れば総体として認識されており、教員の魅力としての充実を図る必要性が急務であるといえます。

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