希少植物・ブルーアマリリスが開花しました

ブルーアマリリス(Worsleya procera)は、ブラジル南部のオルガン山脈の断崖に生育するヒガンバナ科の珍しい球根植物です。青色のアマリリスではなく、別の植物です。鳥が羽を大きく広げたような葉に、薄い藤紫の波打つ花びらが美しく、「ブラジルの皇后」の名にふさわしい優雅で気品あふれる花です。本国ブラジルでも幻の花と呼ばれているとのことです。
日本はもちろん世界でも見ることが難しい貴重な花です。入手も困難ですが、花を咲かせることが大変難しいことでも有名です。このため、植物図鑑などでも紹介されることも少なく、一般には知られてはいませんでした。

種を播いてから開花まで20年以上かかるため、日本での開花事例が少なく、これまで球根愛好家の間でしか知られていませんでしたが、国内では滋賀県の草津市立水生植物公園みずの森や、愛知県のデンパークで公開されて、一般にも知られるようになり、ファンが増えています。

しかし、現在でも開花できる株はわずかしかなく、開花期間も短いため、めったに見られない貴重な花です。

 今回の開花は、9月13日(水)に蕾を確認し、9月18日(月)に開花しました。昨年の経過から判断すると観賞できるのは、9月22日(金)ぐらいまでと思われます。兵庫県立淡路景観園芸学校では、昨年10月1日に4年ぶりに開花し、連続の開花となります。

 

 

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