豊田准教授が国際園芸学会2014で研究発表を行いました

8月21日、豊田准教授はブリスベン(オーストラリア)で開催された第29回国際園芸学会2014で、「近赤外線分光法で測る園芸作業時の前頭前野への影響(The Effects of Gardening Activities on Prefrontal Area Measured with NIRS)」について口頭発表を行いました。要旨は次の通りです。

(発表要旨)
被験者は、59歳以下の成人(平均年齢40.9歳)54名と60歳以上の成人(平均年齢67.6歳)23名。運動中の脳血流を測る装置であるNIRSを用いて、園芸課題遂行時(播種、間引き、定植、除草、かん水)の前頭前野の血流増加を調べた。

その結果、59歳以下では、すべての園芸課題遂行時に、対象課題に比べて有意な血流増加が前頭前野の多数の領域で見られた。これは、実際の園芸活動中も前頭前野が活性化する可能性が高いことを示し、園芸が認知症予防つながるという考えを支持する結果となった。60歳以上では、かん水課題時に対象課題に比べて有意な血流増加が前頭前野で見られ、60歳以上の高齢者の場合、特にかん水作業が前頭前野の活性化につながるとみられた。

59歳以下の成人では、いろいろな園芸作業を継続して行うことが、60歳以上の成人では、かん水作業を中心に、無理なく行える園芸作業を続けることが前頭前野の活性化につながり、認知症予防の点から大切と思われる。

豊田准教授が国際園芸学会2014で研究発表を行いました

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
PAGE TOP