平成28年9月24日・25日に台湾の逢甲大学（Feng-Chia University，台中市）にて、台湾グリーンケア協会（Formosa Green Care Association）主催の第10回国際園芸療法会議が開かれました。日本からは豊田教員が招かれ、講演を行いました。　

　豊田教員は、「園芸療法　～ストレス軽減と脳の活性化に関する研究～」と題し、植物によるストレス軽減のしくみと関連する理論のほか、「平易なフラワーアレンジを用いた園芸療法が認知症高齢者と支援者に与える生理的・心理的効果」、「脳血流から見た園芸作業の前頭前野賦活効果」など自身の研究成果を紹介しました。

　現在、台湾においても園芸療法の関心が高まっています。現在のところ、団体が主催する園芸療法の講座で園芸療法教育が行われていますが、園芸療法に関する講座の設置を検討する大学も出てきました。この10年間では、日本、米国、韓国の園芸療法専門家らが台湾に招聘されてきましたが、今後、台湾においても園芸療法実践者が増えてきますから、台、日の実践者同士の交流増加にも期待したいと思います。