平成28年10月11日（火）に全寮制（14期生）が園芸療法実習Ⅲ報告会を行いました。
園芸療法実習Ⅲでは、医療施設や福祉施設で園芸療法実習Ⅱ（対象者のアセスメントや試行園芸中心の実習）をもとに、引き続き島内や県内（明石市、姫路市等）の施設で6週間の実習を行いました。
　設定した園芸療法の目標が達成できるよう、園芸療法プログラムを立て、施設で働く園芸療法士のスーパーバイザーの指導のもとで園芸療法のセッションを行い、評価をした結果を発表しました。
　テーマは、次の4つです。

・「胸腰椎圧迫骨折後に身体や生活への不安を抱える高齢者が園芸療法でストレス軽減となった事例」
・「デイサービスで行った意味性認知症男性への園芸療法」
・「サービス付き高齢者住宅に住むアルツハイマー型認知症の高齢者に行った園芸療法」
・「特別養護老人ホームに入居するアルツハイマー型認知症高齢者に行った園芸療法」

非常勤講師の先生方からは、
（星川先生）
「細かく、対象者一人一人のケアを行っている様子が伝わった」、「植物を通して、脳に刺激を与えていくところにつなげてほしい」、「人の心理や生理面に影響を与える植物の色や香りを意識して活用してほしい」。
（今井先生）
「4件とも素晴らしい発表だった。症例に対する目の付け所がよかった」。
（横田先生）
「どれも聞きやすい発表で、写真から対象者の気持ちの変化が伝わった」、「対象者を先生役にして行ったプログラム、言葉の理解が困難な症例に視覚的ツールを活用した事例、作業記録への記載を通して認知症である症例の俳句経験（長期記憶）を上手に引き出した事例、症例が男性ということで日曜大工的なプログラムを取り入れた事例、どれも事前のアセスメントがしっかりしていて症例を理解しているからできる」
などの講評をいただきました。

　お忙しい中、実習指導の後も参加して学生を見守ってくださったスーパーバイザーの先生方にもあらためてお礼申し上げます。