“トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム”に参加していた石塚昇路君は、1月に帰国、2月には景観園芸演習(修士論文)の発表会を無事に終え、修士課程を修了しました。このプログラムに 参加したふりかえりを聞いてみました。

“トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム”に参加した経験を今後  どのように活かしていきたいですか?

まずは留学で得られたことについてお話したいと思います。

今回の留学を通して得たことはたくさんありますが、その中で挙げるとすれば「グローバルな視点で考え得ること」と「忍耐力」を養ったことだと思います。 

はじめに「グローバルな視点で考え得ること」では、大学のクラスのデザイン作業をしていたときのエピソードがあります。デザインプロセスの中で公園をデザインする際に、世界中の関連する事例をケーススタディとして分析し、それによってどの部分、要素を見習うべきか、どう応用するのかをクラスメイトに向けて発表する機会がありました。これにより世界の先進事例の情報収集の仕方、そして課題解決へ向けた幅広いアプローチ方法、つまりグローバルな視点で目の前のものに取り組んでいくということを経験しました。

本留学プログラムのプロジェクトリーダーである船橋力さんが研修中にグローバルリーダーに関する話をされていたときに「Think Globally, Act Loally」(グローバルに物事を考え、ローカルに行動する)というフレーズを何度も言っており、こういうことかということを実感した瞬間でした。そして、自分が目指す将来像、「世界で活躍しうる資質がありながら地方を拠点に専門分野でプロフェッショナルとして活躍する」という姿が少し見え、描いていることは間違っていないという自信にも繋がりました。

また、今回の留学で世界からみた日本、そして世界からみた日本の地方を通して新たなものが浮き彫りになるという感覚も少しわかった気がします。グローバルな視野を持って地方の問題に取り組んでいく。そんな人でありたいと強く思います。

もう一つは「忍耐力」を養ったことです。ワシントン大学で学んでいる間は、これまで大学受験でも経験しなかったくらいに朝から晩まで寝る間も惜しんで勉強しました。聞いてはいましたが、アメリカで学んでいる学生は本当に必死に勉強します。といいますか、そうしないといけない状況に大学側がうまく追いやっている気がします(汗)。

これにより一日中何かに取り組むという「忍耐力」を養えたと共に一日でやる作業量が増えたと感じています。これは卒業後に仕事をしていく上で自分を支えてくれる経験だと思います。

 

留学を通して出会った仲間達、そして今後もつながっていく“トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム”に選ばれた学生達が入るコミュニティは多分野で、大学、学年、年齢も様々な人たちですが、すでにいろいろな問題や課題解決に向けて様々なプロジェクトが自発的に始動しており、このコミュニティは今後自分にとってとても大きな存在になると思います。自分自身も専門分野のみならず日本の教育格差、地域格差是正のために立ち上げられたプロジェクトをトビタテ生はもちろん、いろんな大学の有志と進めていく予定です。

 

専門分野として留学の経験を活かすとすれば、やはり地方のまちづくりへの貢献です。卒業後は総合建設コンサルタントの都市計画部門まちづくり課に配属され、地域社会が抱える様々な課題に取り組んでいく予定です。まずはコンサルタントという立場からどのような形で地域に貢献できるのか、現状そして課題を、仕事を通して理解した上で、今後は地域資源を活用した自然と関わりあいながら、人が生活できる都市を目指して、博士論文執筆、海外の大学院進学を視野に、日々精進していきたいと考えています。自分の人生はこれからが本当のスタートだと思っています。

留学生活を経験した今、淡路景観園芸学校をどう思いますか?

この質問、一番困りますね…(汗)

留学を通していろいろな先生や人々の考え方に触れてきました。そのような経験を通して学校を客観的にみることができ、学校の良い点、そしてまだまだ伸びしろのある点がみえてきました。具体的にはこのクラスは少し工夫するととても学生にとって良い内容になる、これはこういう内容にするともっと学生は有意義な時間を過ごすことができるなど、アイデアや意見は持っています。

ただし、学校にこういったことを求めることはもちろんですが、個人的には僕も含めて学生自身も学校から教育を受けるというのではなく、自ら学ぶ姿勢をもっと持っていかなければならないと思います。

とにかくこの学校は更に素晴らしい教育機関になるポテンシャルを多く秘めているということは自信を持っていえますし、学校の発展のために卒業後も何か力になれればと思っております。

 

留学前も留学後も変わらない点もあります。それは学校の環境(学習環境、生活環境)は素晴らしいということです。学校内にガーデンがあり、いつでも本物の植物を五感で感じながら学ぶことができ、勉強を何時間もして息抜き、休憩したい時には、淡路島や本州のまちの美しいランドスケープをみて心癒される場所が学校内にあります。

朝は小鳥のさえずりで目が覚め、屋上庭園からは遠景に山々、中景に田園風景、近景に学校のガーデンのシークエンスを眺め、夕方には丘の上から徐々に暗くなっていく島の風景と逆に本州の光が灯し出すコントラストを眺め、夜には月夜の明かりのみで照らされる道を風の音を聞きながら散歩する。こんな自分にとって贅沢な、そして幸せな一日の過ごし方はありませんでした。決して都会では味わえない幸福感を感じながら日々を過ごしたことは自分にとって財産だと思います。

ランドスケープ分野のような自然を扱う仕事をする上では自然を肌で感じる感覚、そして実践的な教育から学ぶことはとても大事だと思っています。 結局はどこの場所、環境においても本人次第だとは思いますが、この学校は自然を五感で感じられる、感性を養える、そして国内で唯一の環境造園系分野での専門職大学院として、実践教育が充実した、素晴らしい環境の学校だと思っています。

ぜひこの学校を礎に、自分の成長につなげ、目標を実現してもらいたいと思います。

最後に、みなさんへのメッセージをお願いします 

今回の留学実現に至るまで学校のサポートはもちろん、多くの人たちに助けられて実現しました。感謝しきれないくらい多くのご恩があります。今後は自分が少しでも留学を検討している学生や次の世代の留学実現に向けて何か力になりたいと思っています。それらがお世話になった方々へのお返しと思っていますので、留学を志す、またはランドスケープ分野を志す人たちはご連絡頂ければと思います。

   帰国後も海外に足を運んでいる石塚君        シンガポールグリーンインフラ*の先進事例を視察     *グリーンインフラ(グリーンインフラストラクチャー): 自然環境の幅広い機能を活用した社会資本整備や土地利用の在り方を表す概念
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