3.ヒペリカム・アンドロマエサム

ヒペリカム・アンドロマエサム学 名:
科 名:オトギリソウ科
原産地:南ヨーロッパ~中近東
植栽場所:エルフガーデン

 今回紹介する植物は、赤い実がなんともかわいらしいヒペリカム・アンドロサエマムです。
 ヒペリカム・アンドロサエマムは、高さ30~70センチの落葉低木です。花期の6~9月の間に、次々と黄色い花を咲かせては、赤い実をつけていきます。赤い実はだんだんと黒色に熟していきます。ですが、黒くならないものもあるとか・・・
また、開花から結実までが早いため、花と実を同時に見ることができます。

 茎が伸びた頂点に、赤い実がまとまってついているため、遠くからでも目立ちます。私は、赤い木の実=秋というイメージを持っていたので、6月に見る赤い実はガーデンの中でもとても印象的でした。形や光沢がきれいな実なので、切り花や花束によく利用されるそうです。確かに、フラワーアレンジメントなどのアクセントにぴったりですね。  

 ヒペリカム・アンドロサエマムには園芸品種があり、品種によってピンクや橙など違った色の果実を楽しむことができます。アルファガーデンにあるヒペリカムはとってもきれいな赤色で、雨の中でもエルフガーデンに彩を加えてくれています。 一見の価値あり!!

 

ヒペリカム・アンドロマエサム「文化の中のヒペリカム・アンドロマエサム」

 ヒペリカム・アンドロサエマムの和名は「小坊主弟切(コボウズオトギリ)」です。「弟切」は日本にも自生しているオトギリソウのことです。オトギリソウは、傷などに薬効がある生薬で、その秘法を巡って兄が弟を切り殺したという伝説が名前の由来となっているそうです。なんとも物騒な由来ですが、ヒペリカム・アンドロサエマムの「小坊主」の部分は、小さくてツルッとした赤い実にぴったりのかわいい名前ですね。

 


〈参考①:園芸植物 株式会社山と渓谷社 〉
〈参考②:趣味の家庭園芸 趣味と生活〉
〈参考③:日本花名鑑 日本花名鑑刊行会〉

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