4.センダン

 

学名:Melia azedarach

 

科名:マメ科

原産地:日本、朝鮮、中国

植栽場所:職員用駐車場前道路

 

冬の晴れた日、ふと上を見上げると・・・・

 

『ぺかーっ!』

 

・・・っと、まぶしいほどキラキラして見える木の実が枝にいっぱい!

これはセンダンの冬の姿です。

センダンは落葉高木で、葉が落ちた後も長い間実が枝に残ります。

葉がないのでころころしたまぁるい実だけが目立ってとてもかわいらしいですね。

ひな祭りの飾りに、こんなのがあったような・・・・?

 

これからのシーズン、この実をヒヨドリが食べに来ます!

是非双眼鏡片手にALPHAにお越し下さい。

美味しそうに見えますが、人が食べると中毒を起こすそうです。なんでも、「若い銀杏に似た耐え難い刺激臭」があるとか・・・笑

 

葉は大きな奇数2~3回羽状複葉で、5~6月に淡紫色の花をつけます!

暖かい季節の姿にも注目ですね!

 

 

 

「文化の中のセンダン」

木材としてのセンダンには、ジャパニーズマホガニーという名前がつきます。高級家具や高級楽器に使用されるマホガニー(Swietenia sp.)は一部がワシントン条約の附属書II(*)に登録されているため、代替品として見た目や質が似たものが使われるそうです。

来年から、同じく楽器などに使用される人気の木材「ローズウッド」の属するツルサイカチ属(Dalbergia sp.)も附属書IIに登録されます。ネットで、悲しみの声をいくつか目にしました。でも将来、ローズウッドが「ギター生産のために密猟され、絶滅した種」なんて呼ばれていたら、きっともっと悲しいですよね。

人にたくさんの喜びをくれた生き物たちを人が絶やしてしまわないように、時にはセンダンのような代替品を賢く使いながら、また安心して利用できる日が来るのを待ちたいですね。


<参考①:日本の樹木 山と渓谷社>

<参考②:都市の樹木 文一総合出版>

<参考③:ビオトープ管理士公式テキスト 日本能率協会マネジメントセンター>

<参考④:経済産業省HP

 http://www.meti.go.jp/press/2016/12/20161212002/20161212002.html >

 

 

 

 

*ワシントン条約とは…

絶滅のおそれのある生き物の国際取引を規制することで、採取や捕獲を抑制し、その子たちを守ろう!

…という法律です。

人気が高く、高値で売れるものは密猟者に狙われがちなので…(例えば、象牙、ワニ皮、カメさんのべっこう)

 

マホガニー(Swietenia sp.)とツルサイカチ属(Dalbergia sp.)のように附属書IIに登録されると、

『取引のために輸出国の許可証』が必要になります。

売買するときに「許可証を出しなさい!」って言われたら、

ちゃんと許可を取って、自分たちで栽培した業者さんは良くても、密猟者はお手上げですよねv(・∀・*)

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