6. ネモフィラ ’ペニーブラック’

 

 

 

 

 

 

 

 

ネモフィラ ’ペニーブラック’
科名:ムラサキ科  (旧 ハゼリソウ科)
学名:Nemophila menziesii ‘Penny Black’
原産国:北米西部
植栽場所:花の庭(メタセコ緑地)

 花の庭を越えた先のメタセコ緑地から、ネモフィラの園芸品種’ペニーブラック’を紹介します。草丈は低く20cmほどで、2cmほどの小ぶりな花が多く咲きます。
 ネモフィラというと「国営ひたち海浜公園内 みはらしの丘」などでも展示されている、花色が空色の’インシグニスブルー’が有名かと思います。ネモフィラ ’ペニーブラック’は花の外側が白く中心部が暗い紫色の花弁を持つネモフィラです。暗い色合いのため広い範囲を覆うように植えることには向きませんが、一株でも目を引くような力強い艶やかさがある品種だと思います。
 現在(2月下旬)学内の個体は花こそ少ないですが、咲き始めを楽しむことができます。咲く途中の花はお椀のような形をしており、開ききった花にはないかわいらしさがあります。

冬晴れのメタセコ緑地

 

ぼくのわたしの美樹美草


 今の時期にこそ楽しめる、つぼみの美しさを写真で紹介します。
ネモフィラのつぼみは5枚の花弁がらせん状に丸まった形になっています。今の時期はつぼみが多く、開く過程の様々な模様を楽しむことができます。また、日に透けて見える紫色の美しさは、花が開きかけのいまこそ楽しめる初春の美だと感じました。
 さんざんつぼみの紹介をしましたが、ネモフィラ ’ペニーブラック’は学内では5月末頃までは見ごろが続きます。ぜひ晴れた日にご覧においでください。

 

 


参考文献:

  1. サカタのタネ(2016)植家庭園芸2016夏秋,大日本印刷,神奈川,126p.
  2. 英国王立園芸協会 監修,塚本洋太郎 監訳(1997)すべての園芸家のための花と植物百科,株式会社同朋社東京,256p.
PAGE TOP