6. マンサク

 

科名:マンサク科
学名:Hamamelis japonica × Hamamelis mollis (交雑種ならば)
原産国:日本
植栽場所:花の庭

 

 

 

 

 

 

 

 

花の庭からマンサクを紹介します。春を告げる代表として扱われるような、早春から春まで花を楽しめる樹木です。山内などでは樹高は10mにも届きますが、2-3mの手頃な大きさで庭木となっているのを見ることが多いように思います。花は細く伸びる花弁が特徴的で、見た目の他にも強い香りなどの魅力を持ちます。また、葉も個性的です。今回の記事では写真がありませんが、菱形に丸く広がる葉が花の後に生えてきます。葉は柔らかく波打っていて、生え始めから秋の紅葉まで変化を楽しむことができます。

 交雑について。学内で見られるこの個体は、マンサク科のどの種であるのかまだ同定できていません。花の大きさや開花期などの特徴はマンサクとシナマンサクの間に近く、交雑種の可能性もあるように思います。
今後できる、実や葉の特徴も見ながら、なにか続報を出せたらと思います。

 

 

“花言葉 マンサクの神秘的な魅力について”

  代表的な花言葉は 霊感・呪文・魔力 など、妖しげな言葉たちです。統一感のある並びですが、実はこれらの花言葉は東洋由来のものと西洋由来のものとが混じっています。
 霊感などが東洋由来。山内のマンサクの花は、春の訪れやその年の作況を占う重要な兆しだったそうです。発展して、物事の始まりに関する占いに用いられていたといいます。
 魔力などが西洋由来で、英語では”a spell”と書かれます。アメリカ先住民らの占いの文化やイギリスの魔女文化などが混ざりながら、魔法的なイメージが根付いていたようです。(実はこれらの花言葉は、西洋ではマンサクのものではなくアメリカマンサクのものです。日本の花言葉ではマンサク全体の花言葉として扱われています。)

 

マンサクが様々な文化圏で神秘的な力があるものとして扱われた一因に、花の魅力があると思います。赤から黄色に色づいた糸のように広がる花弁は、あまりに妖しく魅力的です。
 また、由来はわからなかったのですが、マンサクは「ひらめき」という花言葉も持つそうです。少し行き詰まった時、気分を変えたい時など、ひらめきを求めて散歩にいらしても楽しいのではないでしょうか。
 マンサクの一般的な花期は3月頃までですが、学内ではまだしばらく花を楽しめそうです。是非おこしください。

 


参考文献:

  1. 西 良祐( 1993 )花を贈る辞典366日.講談社 .東京 .94p
  2. 花言葉‐由来 http://hananokotoba.com/

 

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