淡路東浦ため池・里海交流協議会のかいぼりに学生が参加しました。

★ 淡路市釜口 奈良町池(ならまちいけ)
10月8日(金)14時~ コイトリ
10月9日(土)8時~ ドロナガシ

★ 淡路市中持 一谷池(いちだにいけ)
10月22日(金)9時~ コイトリ ※生物相調査も実施
10月23日(土)13時~ ドロナガシ

<ため池のかいぼりについて>
 かいぼりとは、池の水を全部抜いて、堆積した砂泥や腐植を河川に流し出す作業です。池の貯水機能の維持、水質の改善などのために行われ、同時に外来魚の駆除なども実施します。
 かつて、農家の行事として行われていた「かいぼり」ですが、ここ数十年は、人口減少や高齢化のため実施できない地域が増えています。一方、漁業者は近年の海の貧栄養化に悩んでおり、ため池に堆積した泥にふくまれる栄養塩類を海に排出することを望んでいます。そこで、淡路島では、10年ほど前から、漁業者と農業者が協働でかいぼりを行うようになっています。
 池の水がおおむね抜けた段階で池底の泥に集まった魚をつかまえる行事を「コイトリ」、その後で底樋(そこひ)から泥を流し出す作業を「ドロナガシ」と呼びます。

淡路市釜口 奈良町池
淡路市中持 一谷池



淡路市中持にある一谷池でカイボリ(コイトリ、ドロナガシ)に参加しました。

 池の生物を捕まえるためにコイトリを行い、外来種であるタイワンドジョウやオオクチバス、コイ、ヘラブナ、ウシガエル、クサガメ、在来種ではモクズガニなどを捕獲。池の底には、在来種マシジミなどといった貝類も生息していました。コイトリ後はドロナガシを行い、山の栄養分を川から海へと流し込みました。
 さて、カイボリに参加して(個人的に)一番嬉しいことといえば、捕まえた生物が食べられること。駆除対象の外来種のうち、タイワンドジョウは皮付きでムニエル、塩または甘いタレで炭火焼きにして、ウシガエルとオオクチバス(特定外来種なので現場で〆)は唐揚げでいただきました。在来種のモクズガニは大きな個体のみ持ち帰り、塩ゆでとみそ汁にしました。とてつもなく美味。これをおかずに、ごはん3合は余裕でいけます。
 どれも日常では得られない食材。皆さんもカイボリに参加して、試しに食べてみてもいいかもしれませんね。

研究科12期生 武部 絵里香

生物相調査も実施しました。
捕まえた生物を調理。美味。



 

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