ムジナモが開花しました!
ムジナモはモウセンゴケ科の日本の野生の水生植物です。植物の形がムジナの尾をイメージさせるということからこの名前がついています。水底に固定する根を持たず、水中を漂って生活しています。プランクトンを捕まえる捕虫葉を持っている食虫植物です。環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧ⅠA類と、絶滅の危険性が極めて高いものになっています。
淡路景観園芸学校のムジナモは植物の保存と研究のため、以前からキャンパス内の非公開地で栽培していたものですが、今回開花が見られたため、絶滅に瀕している貴重な植物を多くの人に知っていただくため公開することにしました。
絶滅危惧種であるため、植物自体も見る機会は少ないですが、開花の様子はさらに見る機会が少ないと考えられます。花は昼頃開花し、開花時間は2時間程度です。事例が少ないため今後の開花予測は難しいですが、開花中は展示を続ける予定です。
設置場所は事務棟1階を出た所で、黒いプラスティックのコンテナで育てています。なお。ムジナモはアサザと一緒に栽培しており、丸い葉はアサザのものです。ムジナモの花は小さく5mmぐらいです。毎日咲くとは限りませんが、現在(6月30日)10個程度の蕾みが見えています(城山)。