ALPHA
Garden
        見頃の植物     
(2005.6.2)

初夏のキッチンガーデン:

カラフルな夏色はナスタチュームとマリーゴールド。マリーゴールドは彩りを添えるだけでなく、土中の線虫を忌避するコンパニオンプランツ(下記参照)でもあります。さわやかなラベンダーブルーは長生きのキャットミント。
 梅雨入りもそう遠くないとはいえ、5月末のアルファガーデンはからからで、うらめしい顔で空を見上げていたところにうれしい雨です。淡路のまさ土という土はまるで「きなこ」のようで、これでもかと言うほど水をやっても(表面を流れるばかりで)なかなか浸みていきません。今日の雨のようにさらさらと優しく、長時間にわたって降るのが何よりの潤いです。こんな季節はずれに歯抜けになっていた生け垣の補植をしたり、夏の一年草も植えかえもしたので、ほっと一安心です。
 ジギタリスが最後の見頃を迎えています。開花期間も、株の寿命もあまり長くはないですが、花壇の印象的なアクセントとなる欠かせない植物です。ペンステモンやキンケイギク、スイセンノウ(リクニス・コロナリア)が満開です。サルビア’インディゴスパイア’も秋までの長い開花期をスタートさせました。花壇に夏のにおいが濃くなってきました。
ペンステモン
学名:Pestemon cv.     
科名: ゴマノハグサ科
植栽場所: エントランススロープ沿い

3年前に一年草と思って植え付けた株ですが淡いピンクがとても上品な宿根草です。残念ながら種名がわかりません。
スカビオサ’ピンクレース’ 
学名:Scabiosa cv.
科名:マツムシソウ 科

植栽場所:エントランススロープ沿い
一般に耐暑性に欠けるスカビオサですが、この種は本当にタフで秋までよく咲きます。
シノグロッサム 
学名:Cynoglossum amabile
科名:ムラサキ科  (一年草)
植栽場所:エントランススロープ沿い、花の庭
「シナワスレナグサ」の別名をもち、わすれな草に近い種です。花の時期は1月ほどずれて、草丈も60cmほどと高め。初夏の花壇にさわやかな水色が映えます。
リクニス・コロナリア
学名: Lychnis coronaria
科名:ナデシコ科    
植栽場所:花の庭
スイセンノウ、フランネルソウなどの別名で知られています。フェルト地のようなシルバーリーフで、大変丈夫な初夏の花です。今年は白花も植えました。
サルビア’インディゴスパイア’ 
学名:
科名:シソ科 
植栽場所:花の庭 カラーコーディネーション
夏を代表する宿根サルビアの一種。濃い紫の花が秋まで見られます。暑さに強く、大変丈夫な品種。
ペンステモン・ジギタリス 
学名:Penstemon digitalis
科名:ゴマノハグサ科 
植栽場所:エントランススロープ、花の庭
当校のカナダ庭園からやってきた植物です。暑さに強く、種でもよく増える宿根草です。
セントーレア・ギムノカルパ 
学名:Centaurea gymnocarpa
科名:キク科 
植栽場所: 花の庭
葉はまるでシロタエギクなのに、矢車草によく似たピンクの花がつき、銀葉とのコントラストがとてもおしゃれです。
サラサウツギ 
学名:Deutzia crenata f. plena
科名:ユキノシタ科 
植栽場所:エントランススロープ沿い
四季の庭の日陰にいつもいましたが、この春に宿根草ボーダーに2本移植しました。ピンクの筋が入る白い花がかわいらしく、人気です。
ガウラ・リンドハイメリ 
学名:Gaura lindheimeri
科名:アカバナ科 
植栽場所:どこか怪獣のような名前とは裏腹に、モンシロチョウが舞っている姿を思わせる、伸びやかな夏の花です。別名白蝶草。秋まで咲きます。
セントランサス・ルベル 白花 
学名:Centranthus ruber
科名:オミナエシ科 
植栽場所:宿根草ボーダー
和名はベニカノコソウですが、白花の方です。この春に植えたばかりなので、赤花よりもだいぶ遅くに咲きました。


*コンパニオンプランツとは? 
 なぜかある植物同士を近くに植えたら、同じ物を別の場所に植えたときより育ちがいいと言うことがありませんか?このように二種以上の植物を近くに植えることによって、生育を促進する効果のあるものをコンパニオンプランツ、そうした植え方をコンパニオンプランティングといいます。緑肥植物などもそうですが、一方が他方につく害虫を忌避する成分を持っていたり、反対に害虫を引きつけることで主となる収穫物への被害を減らしたり、また土中の必要な成分を補ったり、分け合ったりといった効果が知られています。イチゴとボリジ、バジルとトマト、キンセンカとジャガイモなど、ハーブと野菜などの組み合わせでよく知られています。またカモミールは近くに植わっているさまざまな植物の生育を助けると言われています。コンパニオンプランティングの効果についてはまだまだ科学的な説明がつかない物も多く、また栽培環境や栽培面積などによっても結果は違います。ご家庭によって、本などに載っていないオリジナルの組み合わせも考えられます。
 この夏は、庭先やベランダで見た目に美しく、食べておいしいキッチンガーデン作りに「コンパニオンプランツ」をとりいれてみてはいかがでしょう。




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