見頃の植物

キソケイ

写真:キソケイ



 学 名:Jasminum humile var. revolutum
 科 名:モクセイ科
 原種:ヒマラヤ
 植栽場所:噴水前


 キソケイは漢字では「黄素馨」と書きます。花の形がインド原産の香料植物のソケイ(素馨)に似ていることからこの名がついたと言われています。 「素馨」とは中国の美女の名前だそうです。

 垂れ下がる樹形の先には、5裂にしっかり開いたレモン色の花がぶら下がっています。
学名にJasminumとあるように、ソケイの仲間は芳香のあるものが多くこれらはジャスミンと呼ばれますが、キソケイにはあまり香りがありません。 ちなみに、ジャスミンの香りには神経を刺激して目を覚ます効果があるそうです。 インドでは朝ジャスミンの花鎖を買って髪に飾る女性もいるそうです。 素敵な香りの花鎖を身につけた女性とすれ違えば、思わず振り返ってしまいそうな気がします。 キソケイにはジャスミンのような香りはありませんが、鮮やかなレモン色の花を花鎖にして身につけていると明るい気持ちになれそうです。

 薄暗い梅雨の時期に訪れるたまのお天気の日には、キソケイでも身につけて気分を変えてみるのも素敵かもしれません。


 では、キソケイで一句
キソケイと ふわりとなびく きみの髪   (詠み手:十勝 楓)


<参考① 日本の樹木.p.646.2011年(山と渓谷社)>  
<参考② 樹木.p.365.1994年(西東社)>  
<参考③ 名前といわれ 木の写真図鑑(2).p.46.1998年(偕成社)>