見頃の植物

ランタナ(別名:シチヘンゲ)

サルスベリ
学 名:Lantana L.
科 名:クマツヅラ科
原産地:熱帯アメリカ
植栽場所:園芸療法ガーデン
花の時期:5-10月


特徴
 常緑の小低木で、一般には高さ20cmくらいと言われていますが、1mを超すものも稀ではありません。(ガーデンには高さ1mものが植っています。)  花の彩りが良く花壇や鉢植えに使われます。小さな花がたくさん集まって、てまり状に咲く可愛らしい花です。個々の花は中心が窪み、ロウトのような形をしています。 開花期間が長いうえに、別名「シチヘンゲ」と呼ばれる様に花色が変化するというユニークな特性を併せ持ち、見る人を楽しませてくれます。


豆知識 【こう見えて要注意外来生物なのです!】
 日当たりのよいところを好み、土壌環境に対する適応性が大きく、強健で繁殖力があります。 ランタナの仲間は世界中で栽培されていますが、温帯~熱帯の各地では定着化してしまうなど、海外では問題になっているそうです。(国際自然保護連合(IUCN)の「世界の外来侵入種ワースト100」に記載されています。)
 日本でも「要注意外来生物リスト」(環境省)に登録されており、気候が温暖な小笠原諸島や沖縄県をはじめ、瀬戸内海沿岸域や淡路島でも野生化が確認されています。 つまり、近畿地方も十分繁殖しやすい環境であることがわかります。
 侵入・繁殖の原因の1つとして『被食動物によるタネの散布』が考えられることから、管理の際には “熟した果実を除去する”など、不用意な逸出を防ぐために注意が必要です。



<参考①:講談社.園芸大百科事典フルール 第6巻 夏の花Ⅱ.1980.>  
<参考②:ヤサシイエンゲイ>  
<参考③:新・花と緑の詳しい図鑑>  
<参考④: 外来生物法 要注意外来生物リスト:植物(詳細)>  
<参考⑤:瀬戸内海沿岸域における外来植物ランタナ(シチヘンゲ)の野生化.2012.中坪 孝之 ほか(広島大学大学院生物圏科学研究科)>
ランタナ
(撮影日:7月24日)