見頃の植物

アガパンサス

アガパンサス



学 名:Agapanthus cvs.
科 名:ムラサキクンシラン科
原産地:南アフリカ
植栽場所:重機庫横ほか
別 名:ムラサキクンシラン



 ラッパ状の淡い紫色の花が360°咲きます。ヒガンバナの花の付き方に少し似ています。 しかしヒガンバナよりかなり大きく、花と花の間隔が広いです。学校に咲いているものは高さが1m弱くらいで、葉の量もボリュームがあります。 葉は、ニラを巨大化したような感じで、靴ベラのような雰囲気です。 つやがあり、触ると平行脈を感じます。 葉の中からまっすぐな茎が伸びた先に小さな茎がつき、その先に1つ花が咲きます。 茎がでて、その先に花が咲く感じは花火に似ています。 木の持ち手で、半分より上辺りから火薬が剥き出しのままついているあの花火です。スパーク花火というらしいです。

 淡い紫色と書きましたが、花色は白から薄い青、濃い青紫色まで品種改良は進んでいます。また、八重咲きもあるそうです。 この時期は町なかでもアガパンサスの姿を見つけることが多く、また一度覚えると目に付きます。 形状や色に特徴があり、存在感があるからでしょうか。

 強い耐寒性はないので、寒地には用いられませんが、病害虫は少なく手間もかからない上、花は美しいという長所があります。 ニュージーランドでは、斜面や土手の土留めのためと思われる植栽がよく見られるそうです。 アガパンサスが土留めに植えられているところは日本ではあるのでしょうか。私は花壇に単独で植えられていることの方が多い気がします。 寄せ植えにするにも株が大型なのでアガパンサスだけかなり目立ってしまうかもしれません。最近では、葉に斑の入る小型の品種もあるそうです。



アガパンサス  こんなところで大活躍!

 ソフトな色合いで、暑い夏も涼しさを演出してくれそうです。
存在感があり、茎がしっかりしているので、個人的には生け花に使ってみたいです。






<参考①:富野耕治,塚本洋太郎,佐野泰責任編集『朝日園芸百科Ⅱ 宿根草編上』朝日新聞社(1988.2.20)>  
<参考②:『園芸植物Ⅰラン・アヤメ・キク・ツツジなど』世界文化社(1986.7.1)>