見頃の植物

マルビウム インカヌム

マルビウム インカヌム



学 名:Marrubium incanum
科 名: シソ科
原産地:イタリア、バルカン半島
植栽場所:シルバーリーフのコーナー





 見頃の植物は、私たちの代は草本3種類、木本3種類を紹介しようという方針で1年間更新してきました。さすがに12月となると、見頃で、かつ、あまり世間にありふれたものではない花を見つけるのは中々難しい季節…。

 それなら「花」ではなく「葉」で冬を感じられる植物を紹介しよう!ということで、私たちが選んだのが、この「マルビウム インカヌム」です。

 どうでしょうか、冬らしさを感じられませんか?このシルバーがかった緑、特に葉の縁が白く見える様子が、霜が降りたようですよね。しかし、これは霜ではなく、白い毛がたくさん生えているためにそう見えます。葉の裏は更に毛が密集し、更に白いです。この毛があるため、ふわふわしていて、とても気持ち良い肌触りをしています。

 これがマルビウム インカヌムの大きな特徴ではないでしょうか。また、この丸い葉の形も可愛らしいです。

 葉は対生で、十字のように交互につきます。シソ科の特徴である四角い形状の茎もわずかですが分かります。一見学校のマルビウム インカヌムは20㎝ほどの低い高さに見えるのですが、なんと茎がくねくねと曲がっていて、まっすぐに伸ばすと……40㎝ぐらいはあります!茎の3㎝おき程に節があり、折れずに上手く曲がっているのです。

 下の方には小さな新しい葉が見られ、伸びすぎて汚くなった茎も切り戻せばまた小さな状態から楽しむことができそうです。

 耐寒性のある宿根草ですので、開花期でなくても、この見た目だと冬に一役買ってくれそうです!そして、実際に霜が降りた様子もきっと綺麗でしょうね。



マルビウム インカヌム  こんなところで大活躍!

 同じマルビウム属であるMarrubium vulgare「ニガハッカ」はエジプトの頃から使われていたそうで、もっとも古く、もっとも信頼できる咳の薬のひとつ、だったとか!また、キャンディーやリキュールの製造にも使われたそうです。




参考①:大場秀章・清水晶子『絵で分かる植物の世界』講談社、2004年10月
参考②:堀田満 等『世界有用植物辞典』平凡社、1989年8月
参考③:ミリアム・ポルーニン、クリストファー・ロビンズ『自然の薬箱』マール社、1995年6月
参考④:横井政人『カラーリーフプランツ 葉の美しい植物の図鑑』誠文堂新光社、1997年4月
参考⑤:「SUNRAINSOIL世界の珍しい種の販売」<http://sunrainsoil.com/?p=3538>