見頃の植物

コムラサキ

コムラサキ
学 名:Callicarpa dichotoma
科 名:クマツヅラ科
原産地:日本(東北南部以南産)
植栽場所:エントランスゾーン、四季の庭、花の庭(企業出展花壇正面から左横サラサモクレンの手前)
花の時期:6~8月
果熟期:10~11月


特徴
 樹高1~3mになる落葉低木で、枝は細長く伸長し、先が下垂する傾向があります。葉は対生です。  花は淡紅紫色で、秋には径が3mmほどの球状の果実をつけ、鮮やかな紫色に熟します。果実が美しいのでよく庭木として植えられます。


豆知識 【ムラサキシキブとの違いは?】
 とてもよく似た植物にムラサキシキブ(Callicarpa japonica)があります。 園芸店では本当はコムラサキなのに、コムラサキの名前で売られず、広く知れ渡っている有名なムラサキシキブの名で店頭に並んだりする場合もあるようです。 見分けがついていないのかもしれません。
 それでは、この二つの植物の見分け方のポイントをいくつか紹介します。
 1. 果実のなり方     コムラサキの方がムラサキシキブより果実を多数、密につけるようです。
 2. 花柄(果柄)の付き方 花柄(果柄)が葉腋のすぐ上から出ていればムラサキシキブ、葉腋のやや上から出ているとコムラサキ。
 3. 鋸歯のある位置    両種とも葉は対生で、葉の縁には細かい鋸歯があります。鋸歯の位置を確かめると、 葉の上半分くらいまでに鋸歯があるのがコムラサキ、上半分より下の3分の2くらいまで鋸歯があればムラサキシキブであるようです。
<参考①:岩崎哲也. 都市の樹木433 .p.288-p289. 2012年 (文一総合出版)>  
<参考②:佐竹義輔,原寛,垣理俊次,冨成忠夫. 日本の野生植物 木本Ⅱ. p.212. 1989年(平凡社)>  
<参考③:高岡得太郎. 散歩道で出会う身近な樹木たち. p.238-239. 2008年(神戸新聞総合出版センター)>  

コムラサキ
(撮影日:9月26日)