見頃の植物

スモークツリー

スモークツリー



学 名:Cotinus coggygria
科 名:ウルシ科
原産地:ヨーロッパからヒマラヤ、中国南部
植栽場所:園芸療法ガーデン





 その名の通り、もくもくと煙がたっているように見える樹木、スモークツリー。実は花が咲いている時はまだ煙とまでは言えず、花の後、花柄が羽毛上に伸びることで、樹木一面がまるで煙に覆われている様子になっていきます。
 一面煙のようになった姿はもちろんおもしろいのですが、花の咲き始めで、まだ葉も見える様子も中々変わった姿をしています。なぜ他の樹木と違って不思議な形に見えるのでしょうか…じっくり見てみましょう。

 葉の付け方に特徴がありそうです。複数に分岐したそれぞれの枝は、途中では葉をつけずにすっと伸び、枝先に卵形の葉を多数つけます。葉をつける部分と葉をつけない部分がはっきりと分かれているのです。丸い葉の塊の更に上に、ふわふわと花がついており、まるで綿菓子をつけているようです。これらが他の樹木と異なって、不思議で、ちょっとおもしろい姿に見えるのではないでしょうか。

 学校では緑色と紫紅色の葉の品種を見ることができます。新緑の中、特に紫紅色のスモークツリーは存在感を見せています。ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

スモークツリー  こんなところで大活躍!

 スモークツリーは雌雄異株の樹木です。実は煙のようになっていくのは雌株のみ!雄株はふわふわ煙のようにはなってくれません…。そのため園芸で一般的に栽培されているのは雌株だそうです。




<参考①:講談社編「くらしを楽しむ 庭木の本」講談社、2014年10月2日
<参考②:ヤサシイエンゲイ スモークツリー<http://yasashi.info/su_00007.htm>>