見頃の植物

シラン

シラン



学 名:Bletilla striata Reichb. fil
和 名:シラン
科 名:ラン科
原産地:関東地方~九州・中国
植栽場所:玄関



 先日、奇跡の星の植物館にてラン展が行われ、美しいランの花が咲き誇っておりました。
 当校の四季の庭には、そんな温室で育つランにも劣らず、ひっそりとたくましく生きるランが今見頃を迎えています。

 日本が誇る美しい野生のランのシラン(紫蘭)です。現在では、地域の開発や乱獲等により、野生種が激減し準絶滅危惧種とされていますが、公園や家庭の庭などではよく見かけることのできる馴染みある花となっています。
 春になると、地下に連ねた扁平な地下球から長くて70cmまでになるササのような葉茎を伸ばし、先端に典型的な蘭の形をした5cm程の可憐な花を咲かせます。
晩秋には葉を落とし休眠し、その後結実すると種を飛ばしますが、この種はホコリのように軽いので「ダストシード」と呼ばれています。
 シランは一年中明るいところを好みます。夏の暑さには強く、少々の葉焼けではびくともしませんが、寒いところは少し苦手なようです。
その為鉢植えをする場合は、凍らない程度の場所に置いてあげるのが理想です。
余談ですが、学校の授業で先生がこの花を紹介する際「この花の名前知っていますか?」と私たちに問い、
「・・・・」となっていたところ「シラン(知らん)」って答えてくださいね~♪と仰っていました(笑)
皆様におきましては、‘知らん’かったらぜひ学校にお越しください。



シラン  こんなところで大活躍!

 シランの地下茎は生薬として重宝されています。
秋にシランの地下茎を掘り起こし熱湯で茹でて乾燥させたものを白及(ビャクキュウ)と呼んでいます。
これが、吐血、喀血などの場合に、煎じた液を止血の目的で服用したり、排膿薬として使われます。
民間では粉末を水や油で練って、ひびやあかぎれに用いられているそうです。



<参考①:シラン育て方|みんなの趣味の園芸|育て方がわかる植物図鑑
 http://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-99> >  
<参考②:全薬工業株式会|薬草の花|http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/yakuso/siran.html >