見頃の植物

パンジー・ビオラ

パンジー・ビオラ
写真:パンジー・ビオラ



 学 名:Viola × wittrockiana
 科 名:スミレ科
 原産地:ヨーロッパ(元となった野生種の多くが自生している)
 植栽場所:カラーガーデン(講義棟前)


 パンジー・ビオラと言い分けていますが、その違いが気になっている方も多いと思います。花の大きいものをパンジー、小輪のものをビオラと呼ぶようですが、その境目は少しあいまいで、花のイメージで名前がつけられているものもあるようです。
 30年ほど前は、早春から開花する植物として春に植え込む花でしたが、もともと耐寒性があり、さらに品種改良により秋から咲く性質を持たせ、今では冬の花壇苗の代表となりました。花色や咲き方のバリエーションがとても多くあります。

 10~11月中に植えて、少しでも株を大きくしたほうが花数も多くなります。終わった花を摘みとることで、どんどん咲いてくれるので、こまめに摘んであげましょう。一緒に植える一年草や球根を組み合わせも愉しむことができるのも、パンジー・ビオラの魅力では内でしょうか。

 カラーガーデンは、植物管理技術演習Ⅱの授業で、当学校の研究科5期生が4班に分かれ、白、黄色、赤、青の色をテーマに植栽した庭です。中でも、青班が植栽した庭には、「F1ビビ-クリアオーシャン」「F1ソルベ-ブルースワール」「F1ビビ-ヘブンリーブルー」「F1ソルベ-イエローフロストXP」4種類のビオラが植栽され、寒空のもと鮮やかに人目を惹いています。

 Violaは、ギリシャ語の「ion(イオン)」が語源で、ギリシャ神話の天帝ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたという伝説に由来しているようです。

 ここで一句
寒空に   花色奏でる   胡蝶菫かな   (詠み手:後藤田政春)


<参考①:草花栽培 基礎講座 サカタのタネ草花栽培マニュアル 高木誠 サカタのタネ 2006年12月>  
<参考②:ナチュラル&シックガーデンづくりに役立つ216種 黒田兄弟の植物図鑑 黒田健太郎 黒田和義 エフジー武蔵 2013年4月9日>  
<参考③:園芸ガイド 第38巻第4号 平井麻理 主婦の友社 2013年9月6日>