学生と修了生コラボの「園芸療法特論」が行われました
3月3日(日)「園芸療法特論」の講師は山根 寛先生。
園芸療法課程学生14名と修了生21名が参加しました。
内容は、“園芸作業の意味を考える”ための講義と演習
- 作業の分析には脳と身体のしくみの理解が必要。
- 人の生活は全て感覚の統合。作業や感覚の対象になぜ植物がよいのか。
- 対象者の疾患や生活、気持ちを理解した言葉かけの重要性。
- 人は対象を操作することで適応的行動をする。目的のある行動を提供する。
- 衝動を身体エネルギーとして発散する。
- 人の興味関心を、いかに植物を使って引き出すか。
- 揺らぎを含んだ作業の繰り返しが心身に安定をもたらす。
などなど、胸に刻んでおきたいことが盛りだくさんの深いお話でした。
その後は、軽度認知症、難病で入院加療中の子ども、慢性期統合失調症、うつ病もしくはうつ症状で薬物療法開始時、事故による高次脳機能障害、脳卒中による右片麻痺など6つの症例を想定して、園芸療法プログラムで寄せ植えをするとしたら? とのテーマで6グループに分かれて熱いディスカッション&発表をし、時間はあっという間に過ぎました。来年度も同時期に実施したいと思います。
今回参加が叶わなかった修了生もぜひお待ちしています。
(文責 豊田正博)