園芸療法課程修了生向けに“都市公園を利用した園芸療法ストレス軽減講座(仮称)”の講師養成のための事前研修会が開催されました

令和4年5月28日(土)に、淡路景観園芸学校で、修了生向けに“都市公園を利用した園芸療法ストレス軽減講座”講師養成のための事前研修会が開催され、24人の修了生が参加しました。この事業は、兵庫県および兵庫県園芸・公園協会との連携下で行われたものです。

 コロナ禍では、多くの人が慢性的ストレスを経験しています。慢性的ストレスは、高血圧、高血糖、うつ症状を招き、生活習慣病や精神疾患、認知症のリスク増大につながります。

 こうした背景から、医療・福祉現場での園芸療法に加えて、市民に対して健康維持や健康悪化予防のための園芸療法のニーズが高まっています。そこで、園芸療法課程では、ストレス軽減効果の高い心地よい緑の環境がある公園・植物園を活用した園芸療法ストレス軽減講座(仮称)の開催を計画しています。

 今年度は、10月23日(日)に淡路島にある“あわじグリーン館”、同30日(日)には明石海峡大橋と淡路島が見える舞子公園で、働く世代を主な対象とした“園芸療法ストレス軽減講座(仮称)”を行う予定です。今回の企画は、修了生がこうした講座の講師として活躍していただくためのノウハウを学ぶためのものでした。

 講座では、まず、園芸療法課程修了生であり明石海峡公園で障害者を対象とした講座をボランティアと共に10年以上行っている横田優子さんから「公園における講座実施で気をつけたいこと」を解説していただきました。

続いて、豊田教員からは、園芸福祉と園芸療法の違い、バイオフィリア、癒しの景観の理論である注意回復理論、ストレス時の体のしくみ、五感を使ったマインドフルネスと脳活動など、10月の講座で受講者に伝えてほしい園芸療法の理論やエビデンスの解説がありました。

研修会後半には、校内のアルファガーデンを使ってマインドフルネス演習が行われました。マインドフルネスは瞑想の一つとして知られていますが、心地よい五感への刺激が豊富にある空間では、初心者にも効果的にマインドフルネスを体験してもらうことが可能になります。こうした内容は、毎年、園芸療法課程の授業で指導されていますが、あらためて豊田教員からマインドフルネスの実践指導を受けた後、修了生がペアを作って指導者役と受講生役となり指導方法を練習しました。

 本事業の経過は、今後も淡路景観園芸学校>園芸療法課程HPにて発信していきますのでご期待ください。

横田講師による講義
豊田教員による講義


アルファガーデンの自然を感じながら
マインドフルネス演習

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