園芸療法課程修了生の活躍(日本園芸療法学会で発表しました)
平成27年12月5日・6日に第8回日本園芸療法学会沖縄大会がいずみ病院(うるま市)で開催されました。6日には口頭発表・ポスター発表があり,園芸療法課程の卒業生4名が発表を行いました。
園芸療法課程10周年記念の際,次の10年に向けてエビデンス(効果の根拠)の蓄積が重要な課題であることを確認しました。園芸療法の効果は,数値化して示すことも,言語化して示すこともあります。対象者や分野によっては,数値化した成果を示すことが難しい場合もあります。しかし,できるだけ両者をバランスよく示し,園芸療法の効果をまだご存じでない方にもわかりやすくその効果を示していくことが園芸療法普及には不可欠です。
今回の発表では,「数値化しにくい成果をどうしたら数値化して多くの人に理解していただけるか」について試行錯誤の末,一つの光明を見出した苦労の後がうかがえました。
兵庫県園芸療法士として全国で活躍する卒業生がエビデンスに基づいた実践・研究をさらに発展させていかれることを期待しています。
以下,発表タイトルと発表者をご紹介します。
①高齢統合失調症患者に対する園芸療法の効果 -能動的および受動的園芸療法の視点から-
剱持 卓也¹² (¹総合心療センターひなが ²名古屋大学大学院医学系研究科)
②高次脳機能障害がある症例に対する就労技能と自信の回復をねらいとした園芸療法
川村 明代¹・金子 みどり²³・豊田 正博²³(¹堺市立健康福祉プラザ 生活リハビリテーションセンター
²兵庫県立淡路景観園芸学校 ³兵庫県立大学緑環境景観マネジメント研究科)
③集団園芸療法プログラムにおける精神症状,気分・疲労特性,リカバ リープロセスの変化について
萩原 新・武藤 隆 (医療法人蜻蛉会 南信病院)
④デイケア園芸療法におけるVisual Analogue Scale(VAS)評価の活用
横田 優子・豊田 正博(兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科)



