植物管理の“タイミング”を学ぶ“0(ゼロ)”時間目が始まりました。

園芸療法課程全寮制の“0(ゼロ)”時間目は、4月の「栽培演習」で播種をした翌日から始まり、園芸療法実習Ⅱが始まる直前の7月中旬まで続きます。休日を除いて、毎朝8時に温室に集合です。

園芸のスキルは、“知識と技術”だけでは十分ではありません。いちばん大切なことは、植物の適期に適切な作業を行う“タイミング”です。
全寮制の学生は、毎朝8時から30分間の観察と管理を通して、「今、何をすべきか、今、何を考えておくべきか」という、園芸上達にもっとも大切な植物管理の“タイミング”を学ぶことができます。

“タイミング”のよい人になるには、知識・経験に加えて予測する力と継続的な実行力が必要です。今日水やりをするか否かのタイミング、アブラムシなどの害虫を見つけて防除するタイミング、気温上昇を防ぎながら徒長させないように寒冷紗をかけるタイミング・・・・。
こうしたタイミングを知るには、毎日の観察、観察時の目の付け所の理解が必要。植物の姿は、環境(気象・土壌・生物)と植物(遺伝的特性・個体差)と人(スキルとタイミング)の3者の相互作用の結果。この中で、何がよかったから生育がよいのか、反対に、何が悪かったから生育が悪いのかがわかると上級者への道が開けます。

園芸療法を実践するうえで、植物管理からしっかり身に着けたいという方に、“0(ゼロ)”時間目は貴重な時間です。

土が盛り上がり、発芽が始まる
播種したセルトレイに霧吹きでかん水
ポットまきにはじょうろかん水

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