全寮制学生による園芸療法実習Ⅱ報告会が開催されました

平成29年8月3日(木)、園芸療法課程全寮制学生による園芸療法実習Ⅱ報告会が開催されました。これは、通学制学生、園芸療法課程修了生を対象としたセミクローズドタイプの報告会です。

全寮制学生の園芸療法実習Ⅱは、本校を卒業した園芸療法士が働く施設において、計8日間かけて、2名の症例を対象に、試行園芸を含めた健康状態の調査を行うものです。今後8月14日(月)から7週間行う園芸療法実習Ⅲで必要になる園芸療法目標や評価方法、園芸療法の計画などを検討します。特に、園芸療法で行う健康調査は、リハビリテーション医療で用いられるICF(国際生活機能分類)に基づくもので、対象者の健康上のプラスと課題を調査して、園芸で、できることを伸ばしながら課題の解決をはかるために行います。

発表を行う学生の様子
参加者からの質問に答える学生の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 2例の概要をお伝えします。

第1例 デイサービスに通う女性

ハツカダイコン栽培 (イメージ写真)

(状況)

・脳梗塞後遺症、認知症(種類不明・行動からは軽度と推定)、高血圧、糖尿
 病などがある。

・夫と2人きりの生活で、デイサービスを利用しない日は会話や刺激が少な
 い。

・デイサービスに来ている日は、園芸療法学生の見守り下では運動が可能。

・園芸活動も集団で行えば他者との交流も促進される。

(1か月間の目標)

・植物の栽培管理を通して、身体を動かす機会や他者との交流機会が増える。

(園芸療法計画)

園芸を通して運動機会、交流機会を継続的に確保して、生活面から認知症、高血圧、糖尿病の悪化を予防して
 いこう!

・寄せ植えした草花の管理

・生育の早いハツカダイコンや、秋野菜の栽培

・手先の器用さを活かしたフラワーアレンジメント、押し花など

 

第2例 デイケアを利用する男性

スプラウト(豆苗)栽培 (イメージ写真)

(状況)

・脳出血による左上下肢不全麻痺がある。過去にも脳出血、がんの既往歴あ
 り。

・リハビリには積極的に参加するが、デイサービスを利用しない日は運動が少
 ない。

・大きな責任を持つ立場で仕事をしてきたこと、病歴、他者への気配りができ
 る性格から、日々、慢性的なストレスを抱えてきた可能性がある。

(1か月間の目標)

園芸が、リラックスにも、運動にも有効であることを知っていただき、
 園芸を生活の一部に取り入れていただこう

・園芸活動中に気持ちをリラックスすることができる。

・栽培を楽しみながら、運動量を増やすことができる。

(園芸療法計画)

・リラックスにつながるハーブの手浴の継続的実施

・手浴の材料となるハーブのさし芽

・片手でできる小型野菜やスプラウトの栽培

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