都市公園のユニバーサルデザインにおいては、園路やトイレなどの施設整備のみならず、情報提供やコミュニケーション、プログラム参加への配慮といったいわゆるソフト支援の充実が指摘されるようになってきました。また、その対象も以前は専ら障害者、高齢者であったが、最近では外国人や乳幼児連れの母親といった具合に、施設利用にあたり何らかの配慮を必要とする人々全般へと広がりつつあります。国営海の中道海浜公園では、このようなユニバーサルデザインの取組みを計画的に推進するため、平成19年度から外部委員会を設置していますが、当校の美濃教員は初年度から当該活動に参画、その充実に尽力してきました。そのなかでも特徴的な取り組みの1つとなっている活動の困難性に着目したバリアフリー情報の提供については、その推進の中心的な役割を果たしています。ここでは、従来の施設バリアフリー情報に加え、園内の主な活動に際しての困難性情報をホームページによって開示しています。このような試みはテーマパークや自然体験施設の一部では行われているものの、都市公園で行われている例はなく、現時点では当公園の事例が唯一のものとなっています(担当:美濃伸之)。