フィールド植物観察演習Ⅰ
この科目は、植物の適切な維持管理のために必要な、植物の構造や機能の季節変化を、栽培目的に応じて理解することを目的にしています。そのために、植物のフェノロジー(生物季節)の理解を、自生および栽培状況での継続的観察を通じて行います。また植物分類・名称を理解し、植物を正確に同定する能力も身につけます。
授業では、開花期など生育ステージに合わせて実物を観察し、フィールドで実際に植物に触れながら使用方法なども説明します。
緑地活用計画論
この科目は、カリキュラム構成図にあるとおり、活用デザインコースのスタートに位置づけられており、地域が求める緑環境の役割を的確に捉える能力、それを実現していくデザイン力、実効性ある活用プランをつくる能力づくりのための基礎を学びます。
具体的には、講義による基礎知識の整理、グループによるスタディー、事例研究などの方法により確実に基礎的素養を身につけていくことを目指しています。
現在、「地域の人々に使われる公園とはなにか」をテーマに、グループごとに身近な公園配置計画の立案に取り組んでいます。様々な視点から現地を調査し、発表会では、市役所や専門家の方をお招きし、学生たちの案をもとに活発な意見交換を行いました。
景観デザイン論
この科目の目的は、景観保全や景観資源の活用に視点を置いた景観デザインに必要とされる景観構築のあり方とその手法を学び、景観保全・活用・創出に関するデザイン的視点から見た分析力を身につけることです。講義の中では、具体的な事例分析を通じて、緑環境による景観のつかみ方(分析)、生かし方(活用)、つくり方(創出)を論じます。
活用デザイン基礎演習
緑環境景観のデザインに関わる理論と技術の基礎を修得するための演習です。具体的には環境緑地に関する基礎理論の解説、計画・設計に関わる基礎的技術のトレーニング、またそれに必要となる、作図技術ならびにコンピューター・ソフトウエアの使用についてもトレーニングなどを行います。この演習は緑地環境に関する学部以外の学部出身者を主な対象として、緑地設計学や庭園学、造形学などの内容を含んだものとなっています。
緑環境景観マネジメント概論
この科目では、緑環境景観マネジメントの概念や歴史を理解し、緑環境景観マネジメントを担う高度専門職業人として必要な知識と技術について学びます。特に、身近な領域から地球規模の領域に至るまで、自然と人との関わりを考え、緑環境景観の持つ能力を最大限引き出すマネジメント技術の全体像を理解します。
具体的には、兵庫県の緑環境景観マネジメント施策、緑環境景観マネジメントにおける生物多様性、緑環境景観の活用デザインの歴史など幅広いテーマについて講義を行います。
生活空間デザイン演習
この科目では、インドアグリーンから庭園までの身近なスケールの植物を使ったデザインについて学びます。ここでは、世界の伝統的庭園について解説しています。今後、フィールドワークに展開します。
生活空間デザイン演習(その2)
今回の授業では、都市建築緑化空間のひとつである壁面等立体緑化やアトリウムの事例を見学し、そのデザイン技法について解説を行いました。また、実際の空間を想定し、各自がテーマを定めて、壁面緑化のデザインを提案しました。
景観活用デザイン演習
この演習は、ランドスケープの展開手法と景観活用業務の実務を学び、「空間構成力」と「地域分析力」の養成を重視した独創性のあるデザイン能力を身につけることを目的としています。
平成21年の演習では、兵庫県洲本市新都心部を対象として取り上げ、その地域資源を生かしたデザインコンセプトの形成、関係者等との合意形成、空間配置計画、ディティールデザインなどの一連のデザインプロセスを体験しました。演習の中で、学生は各自でつくった試案を何度も洲本市関連部局の責任者の前で説明し、現実的な意見を聞き、実現性のあるアドバイスを頂きました。この演習を通し、学生たちのデザイン力と調整力が高められました。