【第7回:研究科の学生の日常③】

引き続きこの春から本研究科に入学された学生さんの日常を紹介します。
今回は造園、農学部ではない分野から入学された社会人経験ありの学生さんです。

 

Cさん(高分子化学専攻の大学院卒、テレビ局で7年間お仕事)

受験のきっかけ:映画「風のガーデン」のガーデンデザインを手がけたガーデナー・上野砂由紀さんに憧れて当初は留学希望でした。上野さんに相談をしたところ、“知識も経験もないまま行くよりも、淡路島に良い学校があるからそちらで学ぶ方が力がつくと思う”と、本校を紹介されました。ガーデン施工など多岐にわたって実務に近いことを教わることができることを知り受験しました。

 

◆授業の履修について(1年前期)

まず、樹木医補の資格が取れる対象科目を選択しました。当初はデザイン分野の科目だけを選択していましたが、先生から「実際に設計するためには、その土地の植生や生態系などを理解しておく必要があり、そのためにも保全の分野は勉強したほうが良い」とアドバイスをもらい、保全の分野の授業も足しました。

<一週間のおおよその授業>


Q.楽しみにしている授業は?

デザイン系の授業は課題が多くて大変ですが、好きなのでなんでも楽しいです。そのほか、意外と保全の分野が面白いです。例えば在来植物や外来植物について学ぶことで、今まではただの雑草だと思っていた一角が全く違った景色に見えてきました。また笹薮やノイバラをかきわけて水辺の生き物を観察しに行くような授業もあり、自分では絶対行かないような場所で貴重な経験をたくさんさせてもらっています。

活用デザイン基礎演習の課題(平面構成)に対して色紙を広げて思案中
里地里山の保全管理演習の想いでの1コマ



Q.オンライン授業が続くなかでの日々の癒しは?

寮では自分の花壇を持つことができて、私は日本のバラを中心とした和風ガーデンを作っています。そのお世話することが癒しです。毎日、にょきにょきと成長していく植物の姿を見て、元気をもらっています。



◆平均的な一日の過ごし方(平日)



Q.学内のフィールドでの過ごし方は?

温室を活用して、色んな種類の植物を種から育てることに挑戦しています。あとは四季折々で色んな植物が芽生えてくるので、その様子を逐一、観察しています。伸び伸びと育つ植物もあれば、ここの気候ではつらそうだなぁ・・・という様子も観察できます。淡路での生活は2年間、つまりひとつの季節を2回しか見ることができませんから、自宅から徒歩0分で観察に行ける立地を存分に生かし、暇を見つけては歩き回っています。


Q.入学前に不安だったことと解消したことは?

友達が出来るのかな・・・という、小学校入学以来の緊張感がありました。(笑) 年齢のこともありますし、全然違う分野から来ていることもありますし、特に全寮制なので友達出来なかったら相当つらいだろうな…と心配していました。しかしそんな不安、今はみじんもありません。同じ分野に興味を持つ人たちが集まっているためか、打ち解けるのはそんなに時間がかからなかったですし、何よりも話していてとても楽しい。頼もしい仲間も出来て、毎日ワクワク過ごしています。

Q.この学校にしかないと思うことは?

全寮制で学校まで徒歩0分という距離にあること、そしてその周りは山に囲まれていて娯楽がないということです。これを便利と感じるか不便と感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、私にとっては誘惑がなく思い切り集中して取り組める絶好の立地だと思っています。「Less is more ~少ないほど豊かである~」という言葉があります。今の世の中、物が溢れすぎていて選択することが本当に大変な時代だなと感じてきました。そんな中で、ひとつのことに集中することができる、集中せざるを得ない環境というのは、貴重な存在だと思っています。
と言っても、バスに乗れば神戸まで1時間半くらいで行けちゃうので、いつでも息抜きは可能です。

 

 


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