淡路島の特産品である玉ねぎは、伝統的に「玉ねぎ小屋」で乾燥・貯蔵されます。玉ねぎ小屋とは、収穫した玉ねぎを10玉程度束ねて吊るし、乾燥と保管を目的とした、壁のない小屋のことを指します。このような吊り玉ねぎの風景は、収穫時期の5~6月頃から出荷までの1~2か月程度の間に見られ、淡路島の初夏の風物詩となっています。玉ねぎ小屋で自然乾燥させた玉ねぎは、機能性成分(ケルセチン)が増えるとともに、貯蔵しておくと糖含量が増えて甘くなることが明らかになっており、栄養面からの玉ねぎ小屋の優位性が立証され始めています。

このような小屋の継承にむけて、本研究科では援農プログラムを実施しています。具体的には、たまねぎの堀り取り作業と、玉ねぎ小屋に玉ねぎを吊るすため紐でくくる作業を手伝っています。初年は2021年6月に実施、1年生9名が参加しました。連携している2525ファームさんは若手の農家さんで、このような伝統的な農法とAI農業を組み合わせた、現代的な農業を展開されている農家さん。旨みと甘みが凝縮された蜜玉というブランド玉ねぎを生産されています。

並行して、南あわじ地域の「水稲・たまねぎ・畜産を連携させた多重生産循環システム」が日本農業遺産の認定を得るべく、さまざまに支援活動を行っています。具体的には申請書作成に関連するエビデンスの整理や本文の執筆などが挙げられ、2021年には見事、日本農業遺産に認定されました。このように南あわじ地域の農業支援を様々な形でこれからも展開して行きたいと思います。

南あわじ地域の「多重生産循環システ ム」について


玉ねぎ小屋







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