景観園芸専門講座「都市公園マネジメント」を実施しました_2023.12.4・12.8

2023年12月4日(月)、8日(金)の2日間で、景観園芸専門講座「都市公園マネジメント」を実施しました。例年、10名程度の少人数で、公園管理に携わる実務者向けに開講しています。今年度のテーマはスマート化。公園緑地におけるICT活用の先進事例について学んでいただきました。

1日目は、オンラインによる講義。講義では、当校の美濃伸之教員がスマート化技術に関する最近の動きや内容の概略について解説。続いて、国交省・国営飛鳥歴史公園事務所の島﨑敦さんから、平城宮跡歴史公園スマートチャレンジの取り組みを紹介いただきました。このスマートチャレンジは、国営公園の現場において、スマート化に関する様々な取り組みを民間事業者さん中心に試験的に実施する全国で見ても珍しい取り組みです。なかにはうまくいかないものもあるようですが、魅力向上はもちろんのこと、インフラメンテナンスやデータの収集・統合まで、幅広い試行が紹介されました。

2日目は平城宮跡歴史公園の現地見学。同じく島崎さんにスマートチャレンジの実際に加えて、公園管理の現場を丁寧に説明いただきました。当日は、ARによる歴史体験サービスを実際に体験していただいたほか、平城京の様子を再現した展示や映像、保存されている史跡の一部も見学いただきました。ここは、史跡をベースとした国営公園なので、一般の公園とはずいぶんと違う要素あるいは苦労がたくさんあり、参加者の方々には、日々の管理、実際の使われ方や設備の詳細について、熱心な質問をいただきました。

公園緑地の現場でのスマート化技術導入は、やはりかかるコストと得られる受益の関係が無視できず、特に事業者さんに運用を任せるとなるとなおさらとのこと。今回は新しい取り組みの現場を実際に見聞することができ、学びの多い機会となりました。講座は今年で7年目。関係各位に厚く御礼申し上げます。

(文責:美濃伸之)

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