オンライン勉強会「公園を利用した健康づくり:シンガポールの事例を通して学ぶ」の録画を公開しています
2022年2月23日(水・祝日)、オンライン勉強会「公園を利用した健康づくり:シンガポールの事例を通して学ぶ」が開催されました。当日は、淡路景観園芸学校 園芸療法課程の在校生・修了生、景観園芸専門課程(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科)の在校生、教職員、公園での健康づくり推進に関心のある方など約100名が参加しました。
現在、新型コロナウイルス感染症に対応した「新しい生活様式」が求められ、さらに、2050年には世界人口の7割が都市住民になるといわれ、公園の役割が注目されています。こうした背景を受け、この勉強会では、世界の動き、先進的な取組みをしている緑豊かなシンガポールの考え・取り組みを通して、公園での「健康づくり」について学びました。
当日の録画を一部公開しますので、是非、視聴なさってください。
<プログラム>
- World Urban Parks「ウェルビーイング宣言 暮らしやすいコミュニティをつくるための公園の役割」紹介
嶺岸 さゆり氏
一般財団法人 公園財団 公園管理運営研究所 World Urban Parks ジャパン事務局
- (事例紹介)シンガポールでの公園を利用した健康づくり
Maxel Ng氏
シンガポール国立公園庁 園芸療法士
*内容を視聴する(43分)音声は日本語です
- バイオフィリックを国造りの柱とするシンガポール:パブリックスペース(公園)をバイオフィリックの空間として取り入れているシンガポールに学ぶ
稲田 純一氏
兵庫県立淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館館長
*内容を視聴する(34分)
<参加者から寄せられた感想>
- 今後都市人口が増え公園が必要になってくること、公園での療法的園芸活動が人々にもたらす効果など3人の先生の話でよくわかった
- 園芸療法のノウハウが公園・まちづくりに活かされるべき時代であることを実感した
- 公園での園芸療法や都市計画について、進んでいるシンガポールから学ぶことはたくさんあるが、日本にも独自の気候や文化があるので、それらを強みに公園で園芸療法を行い、緑のある都市を造っていくことが日本人に受け入れられ、全国に広まっていくのではないかと思った
- 公園での園芸療法が、街に広がって、全国に広がっていくんだと思うと、とてもスケールの大きな話で、これから面白くなるような予感がする勉強会だった
- シンガポールには公園庁があり、国家プロジェクトとして緑の価値が認められていることに素直にいいなと思った。
- 「Horticultural Therapyが『人の癒し』『健康』『安全』『快適』を目指す限り、”Biophilic City”こそが究極に目指す都市作りである」と言う稲田先生の言葉を胸に、これからの先を見つめ学んで行きたいと思った。
この日講師から学んだ内容を日本の公園での健康づくりに活かしていきたいと思います。講師のみなさま、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
文責 金子みどり