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キャンパスも秋の気配がずいぶんと深まってきました。そこで、ウェブオープンキャンパスも装いも新たに秋季バージョンをお送りします。今回は、研究科の講義・演習をおおまかな専門分野毎に、お伝えできればと考えています。講義や演習については、すでに第3回で少し触れていますが、今回は、それらの魅力をそれぞれの科目を担当されている先生方のキャラクタも交えて、お伝えしていきます。

まずは、当研究科の教務委員長(藤原道郎教授)からカリキュラムの概要について紹介します。藤原先生のまじめで実直なお人柄がにじみ出たメッセージとなっておりますので、ぜひともご一読を(^^)

緑環境景観マネジメント研究科の教育

緑環境景観マネジメント研究科 教務委員長 教授 藤原道郎

 

当研究科のカリキュラムの特徴は演習主体であるということです.さらに多くの演習では同じテーマの講義も開講されています.これにより理論と実務の両方を修得することができます.しかし,学部等ですでに講義(理論等)を学んでいれば,演習のみを履修することも可能です.このように履修科目を学生の履歴に応じて履修することができることも,当研究科の特徴です.当研究科には農学系・造園系だけではなく幅広い分野の学生がいます.それぞれの学生に合わせて履修科目を細かく選択し,自らの将来に役立てることができるようになっています.

新型コロナ感染症に対しても予防措置を講じ,多くの講義科目はオンライン,演習科目は屋外や接触のない形で実施していますが,通学でのリスクが低いことは特徴といえます.

カリキュラムは共通に必要な知識技術を修得する共通領域の科目と,保全管理,活用デザイン,施策マネジメントという3つの領域の科目群から構成されています. 3つの領域の科目のどれも履修することができます.これは,自らの方向性に合わせ主に修得する領域はあるものの,緑環境景観マネジメント高度専門職は,多様な人々と協働で持続可能な地域や社会の実現を目指すことが必要で,関連する幅広い知識.技術が必要なことから,コース制のように1つの領域しか履修できないのではなく,必要に応じた幅広い分野の履修ができるようになっています.さらに第一線で活躍されている実務家からの学びは,他では得られないものとなっています.

専門職大学院には修士論文はありません.その代わりに地域課題や社会課題を見出し,解決法を提案・実践し,評価を受ける実践演習があり,最終発表会は公開で地域や業界の方々にも参加いただいています.1年次に学び経験したことを踏まえ,地域や社会の中の課題を掘り下げ,当研究科での学びに集大成といえます.このことで高度専門職として必要な知識スキルを実社会に応用することで,今後の活躍を確実にしていきます.淡路島での実践をテーマとすることも多いですが,少子高齢化による人口減少や後継者不足など多くの地域で直面している課題に現場で取り組むことは,2年間淡路島の自然や文化を体感できる全寮制が生きています.都市の課題や世界的な課題にも取り組んでおり,各自の取り組み以外の課題も身近なものとなり,今後に生きてきます.

非常にユニークかつ有効な教育をぜひ体験してみてください.学び,経験し,議論し,持続可能な都市や地域を実現する仲間を求めています.

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