「海と環境のシンポジウム(2022年11月26日開催)」で講演しました _ 兵庫県立大学部局特色化「淡路島における地元住民主体のチドリ類の保全」報告

淡路島 海の環境の現状を知り、そこに生きる生態系について考える「海と環境のシンポジウム」で客員研究員であり淡路島ちどり隊の代表・立田彩菜が基調講演を行いました。

シロチドリは別名“浜千鳥”の名で親しまれ、淡路市・洲本市では市の鳥に制定されているなど淡路島にとって馴染み深い鳥ですが、兵庫県RDBでAランクに選定され、絶滅の危機に瀕しています。

シンポジウムでは淡路島ちどり隊が今年4月から7月にかけて島内11地域で行ったシロチドリの繁殖状況調査の結果について、見つかった21巣、61個の卵のうち、巣立ちが確認できたヒナは6羽程度(卵からの観察)であったことなどを伝えました。ちどり隊として一緒に活動を行うメンバー2名とともに今年の調査から見えてきた厳しい繁殖状況についても伝えた上で、営巣への保護対策を行うとともに繁殖地である砂浜環境そのものを保全していくことの重要性について訴えました。参加者からは「ちどりの現状と、今の淡路島の環境について知れたからよかった」「淡路島ちどり隊の活動を今回初めて知りました。日本の環境問題をもっと勉強することが必要と感じました」などの声が聞かれました。
緑環境景観マネジメント研究科では兵庫県立大学部局特色化「淡路島における地元住民主体のチドリ類の保全」に取り組んでおり、地域の方々とともに調査を続けています。今回は途中報告を行いました。

開催日時:2022(令和4)年11月26日(土)13:00~16:00
開催場所:淡路市しづかホール

淡路島のシロチドリの現状を講演
活動が広がるよう調査時の姿で地域主体の調査についても報告
質疑でより理解を深めました



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