植物組織培養実験 -津名高等学校との連携協定に基づく取り組み- 2024.03.18
2017年に兵庫県立淡路景観園芸学校・兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科と兵庫県立津名高等学校の連携協定が締結されました。
その取り組みの一つとして植物組織培養実験を毎年実施しています。今年度は3月18日に19名の皆さんに植物組織培養を体験していただきました。まず、植物の再生、植物組織培養の概要、農業分野での植物組織培養の利用例、最近考案された有菌下でも実施可能な植物組織培養技術について概説しました。その後、実験室においてシランの無菌播種、レックス・ベゴニアの葉片培養、ユリネの鱗片培養ならびにノジギクの茎頂培養を行いました。家や学校に持って帰っていただいた培養個体が順調に成長すれば、通常の植物栽培では見ることができないプロトコームや組織片からの植物体再生などが観察できます。今回の実験を通して生物学や園芸植物への関心が高まることを期待しています。
主任景観園芸専門員・准教授 札埜 高志
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