緑環境景観マネジメント研究科 12期生 修士論文・修士制作パネル

淡路景観園芸学校/兵庫県立大学大学院では、特色ある教育として「プロジェクト型」や「デザイン提案型」の実践的な研究活動を、修士論文執筆の一環として、県内各地で展開しています。2022年3月に修了した緑環境景観マネジメント研究科12期生の制作パネルをご紹介します。

漁師着“ドンザ”から見た淡路島の藍染文化の特徴とその継承支援プロジェクト
岡本 佳奈

ドンザとは、藍で染めた木綿布を数枚重ね、防寒や補強のための刺し子を施した漁師着です。「板子一枚下は地獄」と言われるように、漁師の仕事は厳しく、女性たちは魔除けや豊穣の意味をもつ麻や柿などの植物模様を刺し子することで、夫や息子の身の安全を願ったようです。淡路島では1950年代までドンザを着ている人がいましたが、最近ではドンザを知る方はほとんどおらず、資料館に数点残るのみとなっています。今回のプロジェクトでは、淡路島のドンザと藍染文化の特徴を明らかにするとともに、それらを継承するためのプロジェクトに取り組みました。



淡路島における市民花壇の持続化に向けてー市民参加型ナチュラリスティックガーデンの提案ー
木﨑 詩恵

淡路島には道路沿いなどに多くの市民花壇が見られますが、参加者の高齢化や後継者不足、維持管理負担などの課題があり、継続が危ぶまれています。近年増加している移住者の方が新たな担い手となる可能性をさぐり、また花壇の植栽内容も従来の一年主体ではなく宿根草を中心としたローメンテナンスのナチュラリスティックガーデンを提案しました。

 


神戸市多聞台地区におけるバタフライガーデンを通じたコミュニティ再生
張峻瑋

日本の住宅団地は、開発が行われてから40年以上が経過しているものが多く、高齢化によるコミュニティの活力低下が指摘されています。そのような課題に対し、私は子どもたちの昆虫採集を誘発する「バタフライガーデン」を整備し、子どもを中心としたコミュニティ再生を目指すこととしました。対象地は神戸市垂水区の多聞台中央公園で、ガーデン整備は9月19日に実施、全部で13種381ポットの花
苗を地域の子どもたちや大人たち32名と一緒に植栽しました。



淡路島における樹木の地産地消プロジェクトー集落・事業者・消費者をつなぐポータルサイトの構築ー
難波 梨菜

淡路島では野生動物共生林整備事業などを活用して、樹林地の間伐が行われていますが、多くの集落の樹林地は管理されず荒れていること、樹木の用途が無いため切り捨て間伐が多いことが課題となっています。このような間伐材の活用を促進するために、私は集落・事業者・消費者の間に地域資源が循環する仕組み【樹木の地産地消】が必要と考えました。今回のプロジェクトでは、淡路島における間伐材や伐採木の活用実態を明らかにするとともに、集落・事業者・消費者をつなぐポータルサイトを構築しました。


地域に根ざす巨樹との対話
森 彰子

巨樹自体にその地に適した遺伝子があり、そして、地域との関係性の歴史が大きく左右しています。淡路島の巨樹が神社仏閣に多いのは、自然に畏敬の念を感じ、神の存在を信じる自然信仰の地だからでしょう。原初の自然を思い起こさせられる巨樹との出会いは、ひとも自然の一部であることを想起させ、生きている実感につながると考えられます。


巨樹の森 https://kyojyunomori.jimdofree.com/

農村振興に関わるランドスケープデザイン
劉 佳宇

本制作では、過疎化や高齢化に迫られている中国広西チワン族自治区巴馬長寿村にあるA集落を対象として、農村の環境や地域資源を生かし、都市住民が農村で長期・短期生活およびワーケーションができる農村振興の景観整備案を制作することを目的としました。



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