景観園芸専門講座「都市公園マネジメント」を実施しました_2022.12.14・12.16
2022年12月14日(水)、16日(金)の2日間で、景観園芸専門講座「都市公園マネジメント」を実施しました。例年、10名程度の少人数で、公園管理に携わる実務者向けに開講しています。今年度のテーマはユニバーサルデザイン(以下、UD)。障がいのある方々を含めた多様な人々に公園を利用してもらう際の環境づくりやソフト支援のあり方について学んでいただきました。
1日目は、オンラインによる講義と双方向のディスカッション。講義では、当校の美濃伸之教員が公園UDに関わる法規制、ハード、ソフトそれぞれの現状と課題について解説。続いて、公園財団の浅田増美さんから、国営公園における事例を紹介いただきました。その後は、受講生の皆さんから、所属する公園でのUDに関する課題や疑問点を話していただき、浅田さんにはそれに対してのコメントをお願いしました。最初は双方向的になるか不安でしたが、思いのほか活発な議論になり、最後は時間が足らなくなるほど。有意義な時間になりました。
2日目は大阪・久宝寺緑地の現地見学。ここは、2022年3月に新規エリアがオープンし、インクルーシブ遊具が設置されたのに加えて、今年度から障がい当事者の参画による既存設備の改修が試行されていて、その概要を大阪府庁八尾土木事務所の小田巻直矢さんに説明いただきました。見学では、日々の管理、実際の使われ方や設備の詳細を、熱心に見学および質問をいただきました。いま全国の公園ではインクルーシブ遊具がとても流行っていますが、現場では試行錯誤が続いています。受講生の方々には継続して関心を持っていただき、現場での活用に繋げていただきたいところです。
講座の裏テーマは園芸学校OBOGとの連携。浅田さんはティーチング・アシスタントOG、小田巻さんは研究科OB。こういう機会があると、OBOGは財産だと実感します。講座は今年で6年目。関係各位に厚く御礼申し上げます。
(文責:美濃伸之)
神戸新聞 2022年12月4日 「寝転んでも乗れるブランコ、車いすで上がれる滑り台…誰でも楽しめる「インクルーシブ遊具」広がる」に美濃教員のコメントが掲載されています。
教員コラム_美濃 伸之(施策マネジメント領域) / インクルーシブ遊具について 2022.12