研究科4期生 野口 よしのさん
勤務先:株式会社庭樹園 工務部/樹木医事業部
Q1:いまの仕事の概要や面白いところを教えてください。
造園施工会社で、造園工事の施工管理(公園工事や外構工事等)・設計業務、樹木診断・治療業務、花植え作業や公園の指定管理業務などに携わっています。
わからないことがまだまだ多く、悩みは尽きないですが、お客様の要望や現地の課題に対応することができた時はとてもやりがいを感じます。植物がより良く生育できるよう原因に合わせた植栽基盤改善方法や管理方法の提案ができるよう日々の業務に取り組んでいます。
Q2:進学しようと思ったきっかけは?
大学では、生き物の生息環境を守る勉強がしたいと思い、農学部の造林学研究室で森林について学んでいました。森林について学ぶうち、樹木に興味が湧き、木を守る樹木医の仕事に知り、樹木医の資格を持つ植木屋さんに職場体験へ行きました。そのことがきっかけで将来は樹木医の資格を取得し、造園施工会社で働きたいと思うようになりました。
大学に置いてあったパンフレットで本校を知り、社会に出る前に、造園についての専門知識や技術を身に付けたいと思い、進学を決意しました。
Q3:学校ではどのようなことを学びましたか?
同級生と色んなことに一緒に取り組む機会(授業での課題や学園祭等)が多かったので、人と協力して一つのことに取り組むことの楽しさや大変さを学びました。
関心のあった保全管理分野のほかにも、これまであまり触れることのなかったデザインや施策マネジメント分野で設計やまちづくりなどについて学べたことや色んな場所(自然植生、まちづくりの事例等)へ足を運び、実際に見学やお話を伺い、実務課題に対する提案や保全策・解決策を考えるなど、実践的な学びが沢山あったことは大変大きな学びだったと感じています。授業やゼミで生き物のいのちの大切さを学ぶことができ、岩崎先生のおかげで、これまで本で見るのも苦手だったケムシを触ることができるようになりました。
Q4:学校の魅力はどんなところにありますか?
緑豊かな環境で実践的に学べること・生活できることです。色んなことに挑戦できる環境で、集団生活だけど、自分のペースも保ちながら学び、生活できることがとても魅力だと思います。また、年齢や国籍関係なく色んな価値観と触れ合うことができ、同級生・先輩・後輩・先生方・職員の皆さんと濃密な時間を過ごしたことで、自分の世界がとても広がりました。実務に携わってきた先生方やOB・OGの方のお話を聞き、自分の職業観を具体化することができました。
Q5:学校で学んだこと、経験したことのどんなことが今役立っていますか?
学校で学んだ緑環境についての知識が業務の中でつながる時が多々あります。知識以外にも色んな世代、色んな考え方の方々と出会い、チームワークでの活動を経験したことで、人とのコミュニケーションや人前での発表の場での緊張が以前よりも小さくなりました。興味のある会社に複数インターンシップへ行かせてもらったことも自分の経験にとても役立っています。
Q6:受験生へ一言お願いします。
自然も人も多種多様で本当に充実した2年間を過ごせると思います。私にとって、本校への進学が自分の人生をとても豊かにしてくれました。緑と生き物が好きな方はぜひオープンキャンパスへの参加やガーデンの見学に学校へ足を運んでみて下さい。