研究科5期生 坂尾 千恵さん

 

いまの仕事の概要

大阪府の生物多様性保全に関する仕事をしています。多様な主体と連携して、自然環境の保全活動を行う場やきっかけを提供し、府民の生物多様性保全に関する理解及び行動の促進につなげています。そういった点の活動で保全の輪を広げる取り組みを踏まえ、現在は、点と点がつながり拡大した面で保全の輪を広げるために、大阪生物多様性保全ネットワーク(構成員:大学、博物館、保全活動団体、行政等)の一員として、地域の生物多様性資源を掘り起こし都市部である強みを活かしながら、地域振興などの農山村の課題解決に取組むモデル事業に取り組んでいます。

 

大学院の良いところ

出身も年齢も様々な生徒が淡路島の小高い山の中に集結し、しかも全寮制。最初はとても抵抗があり、わくわくと不安が入り混じった気持ちでした。一人一人が個性の塊で、最初は自分のちっぽけさや個性のなさに落ち込みと焦りを感じたこともありました。全寮制で学生同士の距離が近いので、悩むこともありますが、他と比べる必要のないと割り切ることに行き着き、自分と向き合うことができました。また、自分の考えを良い意味で変えてくれる出会いもあり、この大学院に入って、人生がより豊かに大きく変わりました。

 

講義・演習等のよいところ

みどりに関わる多様な講義や演習がありますが、特に、実践演習では、大きなことを学びました。
私は、趣味の登山から地域の課題解決につなげる研究を行いました。
地域の自然環境の現状を把握する踏査と地域の人にアプローチして、聞き取りを行いながら情報を収集し、地域の課題解決に学生として力になれるところを探して実践し、結果を分析して再度改善して実践するPDCAサイクルで研究に取り組みました。
私が研究の方向性に悩んでいたとき、先生とホワイトボードに考えを書きながら、数時間も一緒になって考えてくださったことは思い出です。このことが、今の仕事にも役立っており、まさに大学院で学んだ課題解決のための進め方や考え方が活かされています。

 

受験生の方へ一言

この学校は、基礎知識から実践力、人間関係を学ぶことができる他にはない環境で、必ずあなたを成長させてくれます。

 

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