令和元年9月22日(日)、複合型交流拠点ウィズあかしで、令和元年度第1回栽培技術スキルアップ研修会が開催され会員19名が参加しました。講師は兵庫県農業改良普及員の古地哲弘さんで、「イチゴ苗の植え付けと秋植え球根」について講義と実習で学びました。
1年を通じ栽培管理が必要で食べる楽しみもあるイチゴや、季節感がよく現れる球根植物は園芸療法のプログラムでよく用いられます。栽培のポイントをしっかり押さえることでより良いプログラム設計ができるようになることをねらいとして取り上げました。
イチゴ栽培の講義では、植え付けやその後の管理などの栽培方法だけでなく、花や果実の構造、花芽分化、休眠の時期など栽培に必要な知識を丁寧に説明していただきました。球根栽培については、秋植え球根の種類や特徴、栽培方法、プランター栽培時のポイントなどを教えていただきました。
実習では、講師の指導を受けながらプランターにイチゴ2苗を植え付けました。今回用いたのは、観光摘み取り園でも良く栽培されている品種で、芯まで赤い「紅ほっぺ」です。
参加者同士で協力して土づくりから土入れ、植え付け、片づけまで、和気あいあいと楽しみながらも手際よく作業が進みました。球根はムスカリ、フリージアの配布があり、各自持ち帰り植え付けることになりました。講師の淡路の自宅で育った丸々とした日本スイセンもたくさんいただきました。
実習後の茶話会では様々な質問が飛び交いました。「レースフラワーの発芽がうまくいかない」「久留米ケイトウが背丈は大きくなるが花が咲かない」など、今回のテーマ以外の悩みや相談もたくさんありました。
参加者からは「栽培がうまくいかなかった経験があったので遠ざかっていたが、またチャレンジしてみたい。」「学ぶ機会を与えられることで新しい知識を得られる。こうした機会があることが有難い。」などの感想が聞かれました。講師の丁寧な説明やアドバイスを受けて疑問が解決し、また他の参加者の経験談や苦労話も参考となり、そしてお互いの思いを共有できたことが今後の活動への意欲や活力になったようです。
栽培技術スキルアップ研修は1日で終了ではなく、引き続き自宅や活動場所で栽培を続け、各々何らかの学び(失敗も含めて)を得て次に繋げていくことが大切です。次回の研修会、さらにその後の研修会でも、イチゴや球根植物の栽培状況やプログラムへの活用状況などの報告が互いになされると思います。
文責:研修部