平成28年12月11日(日)、第2回研修会がJA兵庫南ふぁ~みんの里明石 ボランティア交流室にて開催されました。以前から染色について知り、プログラムに取り入れてみたいという希望が会員から寄せられていたため、今回は「染色」をテーマとして取り上げることになり、会員2名が講師を務め、プログラム体験と実践報告が行われました。

 園芸療法士で保育士でもある別處さんからは『たまねぎ染め』について学びました。たまねぎの皮は身近にあるため、誰でも取り組みやすいプログラムです。ビー玉などを使って模様をつけたハンカチ(木綿/絹のいずれかを選択)を2時間ほど煎液につけ、水洗いして染まり具合を比較しました。

アンケートでは「作品の出来が予測できないところに楽しみがある」、「布の素材の違いによる染まり方の違いも良くわかった」、「煮出しする染物は難しいと思っていたが、工夫次第で安全にできることがわかった」、「身近なもので実践できる」、「いろんな染め方があり、肩肘張らず試してみる良い機会となった」、「ビー玉や輪ゴム以外にも割りばしやペットボトルのフタを使うアイデアが新鮮。下処理や色止めをしないのも気楽に取り組めて良い」、「タマネギを育て皮を利用するところまでのプログラム展開ができる」との感想や意見が寄せられました。身近にある素材で、皆で実際に体験し、意見を交わしながらプログラムのバリエーションを増やす機会を持つことができました。

 園芸療法士で介護福祉士でもある篠原さんからは『藍の葉を使った染物』を学びました。藍の生葉はこの時期入手できないため、春に種を蒔いて育てた藍を用いて勤務先の高齢者施設で実施した生葉の「たたき染め」と「手もみ染め」のプログラムをスライドで報告してくださいました。その後、参加者はビオラのたたき染めを体験しました。参加者からは「栽培→活用(クラフト)へのつながりを持たせるプログラムは興味深い」、「使用する道具によるもの作りの過程の手続き記憶への働きかけに工夫が感じられた」、「藍を育てて生葉で実施してみたい。手もみ染めを是非やってみようと思う」、「藍を育てる注意点が聞けて良かった」、「なかなか藍の葉を使う機会がなく、たたき染めにも苦手意識があった。たたき染めが綿で可能と教えてもらい、金額的にもセッションで利用できると思った」、「花のたたき染めを実際に自分が体験して発見することも多かった」、「施設で行った時の様子を一工程ずつ写真で説明がありイメージできて良かった」との感想が得られました。

 疑問を感じれば、その都度、質疑応答が行われ、そこからうまくいかなかった事例の相談になるなど時間いっぱい自由な意見交換が行われ、有意義な時間を持つことができました。

 

 

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