平成30年2月11日、複合型交流拠点ウィズあかしで、平成29年度第3回園芸療法スキルアップ研修会が開催されました。会員以外の方も含め10名の参加がありました。

NPO法人園芸療法と歩む会の理事長である岡野裕さんを講師に、「クライエントの強みを活かす園芸療法の実践」と題して、ICF(国際生活機能分類)について学びました。

ICFの構成要素と相互作用等の基本を復習した後に、「磯野波平さん(マンガの登場人物)が脳卒中になったら…」と仮定し、ICF図から目標設定、さらにプログラムにつなげていく過程を学びました。

「プログラムをすることが目標になっていないか?」「意図を持って介入しているか?」「未来のICFを意識しているか?」等々の講師からの問いかけに、実践を振返る機会ともなりました。園芸療法の効果はいろいろあるが、大切なのは対象者の生活がそれによって変わることであり、その方の「どうなりたい」「どういう生活をしたい」という思いを実現できるようにサポートすることが大事なのだと再認識しました。

参加者からは、「本日の学びを活かして、今後はICFを意識的に活用したい」「ICFの参加に着目することで目標設定がしやすくなった」「参加者が自由に発言でき、意見交換の場ともなり、学びを深める機会となった」「多くの会員に参加していただきたい内容だった」などの感想が聞かれました。

講師の問いかけに参加者が答え、意見交換をしながら進んでいく参加型の研修会であり、そこから多くの学びが得られ今後の活力にもなりました。

講師の岡野裕さん
講義の様子(講師の問いかけに参加者が答える形で進んでいく)
研修の終盤、「園芸療法というサービスを説明するとしたら?」という問いに向き合う参加者

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