平成29年12月10日、複合型交流拠点ウィズあかしで、平成29年度第2回園芸療法スキルアップ研修会が開催され、会員以外の方も含め17名が参加しました。
講師は、園芸療法課程の修了生で和ハーブインストラクターの資格を持つ柴田文枝さんで、「はじめての和ハーブ講座」と題して、前半は和ハーブについての講義、後半は和ハーブティーの体験とグループ討議がなされました。
講義では、いろいろな和ハーブの紹介はもちろん、歴史や西洋ハーブとの比較、柴田さんが学ばれた伊吹山和ハーブ塾の紹介、和ハーブを使った料理、クラフトの紹介等がありました。
体験では、カキドオシ、クロモジ、イブキジャコウソウの3種類の和ハーブティーを試飲し、効能を確認しながら、それぞれの香りや味を楽しみました。
体験後のグループ討議では、以下のような様々な意見がかわされました。
- 和ハーブを特別なものととらえるのではなく、ヨモギやユズ、ショウブなど生活の中で馴染みのあるもの、昔からの習慣で季節ごとに行ってきたことを園芸療法の活動に取り入れていけばよいのではないか
- 和ハーブを育てるところから行い、石鹸作りなどクラフトに利用できればよい
- 和ハーブに対する知識がもっと必要。地域の人にも来ていただける研修会を継続して行ってはどうか
- 研修会で和ハーブティーが美味しく飲める湯温を調査してまとめてはどうか
研修後のアンケートからは、以下のような感想があり、有意義な時間であったことが伺えました。
- 身近にある和ハーブを知るきっかけとなり良かった。自分でも育ててみたい
- 和ハーブの香り、味ともにすばらしいと思った
- 和気あいあいと楽しい時間だった
- 体験を通じグループで話ができて良かったなど
今回の研修会は、日本古来の有用植物の素晴らしさ、それらを心や体の健康作りに活かした先人の知恵の尊さを改めて感じ、身近な植物の良さを見直す機会となりました。日本人の生活に密着してきた和ハーブを園芸療法の活動に是非取り入れていきたい、そのような思いになった研修会でした。