去る7月24日の午後、明石アスピア北館にて、今年度第1回研修会が開催され、2題の活動報告が行われました。
最初は12期生の浅井志穂さんから「公営団地における園芸療法」と題して、団地を管理する企業からの要請で、高齢の入居者を対象にした園芸療法への取り組みを行った報告がありました。
「健康増進・介護予防・コミュニティーの活性化」を目的として、様々な工夫をしながら活動をしておられ、入居者様の喜びの声が聞かれます。その背景には更に高齢化社会を迎える2025年問題があり、園芸療法がいかに健康寿命を延ばすのに有効であるかということを再確認した場ともなりました。参加者からは新しい分野での今後の可能性の広がりに大いに期待が寄せられました。
次に5期生の下佐粉育子さんから「病院における園芸療法」と題して報告がありました。入職してから5年目の現在まで、病院内外の様々な場所を活用して、安全確保の元に園芸療法を実践してきた活動の様子が紹介されました。病院内外の環境を整えることで、他のセラピストもリハビリの場として利用しており、植物管理への協力もあるとのことです。参加者からは多くの疾患を抱える患者様への実施の難しさ、目標設定と個々の希望の繋がりなど、同じ病院勤務ならではの意見も多くありました。また、発表者が色々な悩みを率直に語って、参加者に意見を求める場面もあり、よい時間となりました。最後に話された「環境作りも園芸療法士としての仕事である」との言葉が心に響きました。
アンケートの結果、参加者16名全員が「よかった。とてもよかった」と答えています。
今後も、多くのことを学べ、満足度の高い研修会が実施できればと考えています。