研究科11期生 BURENBAYAERさん
勤務先:グリーンシステム株式会社 緑化事業本部スポーツ施設管理部
Q1:いまの仕事の概要や面白いところを教えてください。
私は現在、グリーンシステム株式会社 緑化事業本部スポーツ施設管理部に所属し、グラングリーン大阪・うめきた公園の芝生の維持管理を担当しています。
この公園は2024年9月にオープンした大阪の中心部に位置する都市公園です。芝生広場は近隣の方々から「梅田の顔」と呼ばれ、多くの外国人観光客も訪れる場所となっています。そのため、日々の業務を通して英語でのコミュニケーション能力も磨かれています。一方で、公園の管理には新しい課題も次々と生まれます。園内には多様な樹木や花が植えられており、季節ごとに異なる花が次々と咲き誇ります。植物の名前を忘れてしまったものも多いのですが、この仕事を通じて改めて覚え直すことができるのも面白さの一つです。
Q2:進学しようと思ったきっかけは?
正直に言えば、最初は「学歴を高めたい」という思いから進学を考えました。ところが植物に触れれば触れるほど自然環境への関心が深まり、次第に単なる学歴のためではなく、「植物の研究を続けたい」という気持ちに変わっていきました。
Q3:学校ではどのようなことを学びましたか?
まず、先生方や日本人の友人と出会い、日本の文化や植物に関する知識を学ぶことができました。特に、故郷では見たことのない植物に数多く出会い、さまざまな公園を見学して課題を発見し、自分なりに提案内容を考えるという学習と実践を同時に経験できました。その過程で、自分の強みや足りない部分を客観的に知ることができたのも大きな収穫です。
Q4:学校の魅力はどんなところにありますか?
学校は淡路島の山奥にあり、その景観は私の心の中で「日本一」と思えるほど美しい場所です。在学中は、園内のベンチに座り、遠くの山を眺めながらハーモニカを吹く時間がとても好きでした。授業では、園内を歩きながら実際の植物を見て学んだり、日本各地の名所へ見学に行ったりと、学びがとても楽しいものでした。休みの日や学園祭のときに、留学生や日本人の仲間と一緒に料理を作ったことも良い思い出です。
Q5:学校で学んだこと、経験したことのどんなことが今役立っていますか?
樹木や花に関する基礎知識は、今の仕事で最も役立っています。来園者から「この木や花の名前は?」「見ごろはいつですか?」と聞かれることが多く、学んだ知識を活かして答えることができます。また、ホテル庭園などの設計打ち合わせの場面でも、学校で得たデザインの基礎知識を活用しています。
Q6:受験生へ一言お願いします。
特に留学生の皆さんに伝えたいです。
私自身、日本に来た当初は「専門学校を卒業して就職するのか、帰国するのか」と将来について迷っていました。しかし、就職すれば「ここで人生が決まってしまう」と感じ、さらに学びを深めるために大学院を探し、兵庫県立大学に進学することができました。学校は山奥の静かな環境にあり、寮も完備されており、毎日自然と触れ合えるまさに夢のような場所でした。自然と向き合うことで、自分の人生や将来を考える視野も広がります。もし人生に迷っているなら、この学校は必ず大きなヒントを与えてくれると思います。まずは入学試験を突破することから始まります。ぜひ挑戦してみてください。