1.ビワ

ビワ

学名:Eriobotrya japonica

科属:バラ科ビワ属

分布: 本州西部~九州

植栽場所:教職員駐車場

 

今回紹介するビワは、夏に甘い果実のなるビワの実を想像する方が多いかと思いますが、この寒い時期に花を咲かせる貴重な樹木でもあります。

 

ビワは、本州西部から九州まで野生化している常緑高木樹です。原産地は、日本産説と中国産説の2説あります。一方、学名にjaponicaとついていますが、中国の揚子江(ようすこう)上流部の大渡河(だいとか)周辺を原産地とするのが定説のようです。植栽地は日陰でも生育でき、果樹ではありますが、庭園や公園にも用いられています。

 

高さは、5.0mになり、大きいものは10.0mほどにもなります。ビワは、束状に葉がつき、葉の中間より先に粗い鋸歯が見られます。葉の表は、光沢があり、葉の裏は全体的に短くてやわらかい毛が密生しています。葉の表にも、始めは毛が見られるようですが、のちになくなります。葉には毒があります(噛んでしまった、、、、、)。

 

ビワの葉と同様に、花柄には毛が密生しています。花期は11月から12月にかけて、白い花を咲かせます。花からはシナモンのにおいをきつくした香りがしていて、かぎ出したらとまらなくなります(筆者の意見)。香りがかなり強いほうなので、眠気覚ましにいいかもしれません(筆者の意見)。この強い香りに虫が引き寄せられ、虫たちの貴重な蜜源になります。

 

 実は、皆さんもご存じのとおり、食用として広く流通していますね。実が有名なビワですが、実を食べる前にかわいらしい白い花も是非ともご覧になってください。

 

 

文化の中のビワ

ビワの葉は、中国やインドでは病を治す薬として重宝されていました。風邪予防、血圧調整、整腸作用、痛み止め、殺菌作用、花粉症、アトピーを始めとしたアレルギー疾患や、ガンにも効果を発揮すると言われているそうです。

、、、ということは、葉に毒はないということなのでしょうかね。


<文献資料①:濱野周泰(2005),原寸図鑑 葉っぱでおぼえる樹木,柏書房>

<文献資料②:上原敬二(2012),樹木ガイドブック,朝倉書房>

<文献資料③:岩崎哲也(2012),都市の樹木433,文一総合出版>

<文献資料④:https://www.mboso-etoko.jp/cec/data/biwa2/biwa2.html>

<文献資料⑤:http://macrobiotic-daisuki.jp/biwanoha-macrobiotic-11286.html>

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